「どうにかしよう」と考える前に、思考を鎮める 】で、「どうにかしよう」とすると、無駄な考えが増えていくことをお話しました。

今日は、「思考の暴走」を止める方法を考えます。

 

思考を止めようする、つまり思考を直接「どうにかしよう」とすると「思考を止めたい」という欲が生まれて、別の思考が動き出してしまいます。

思考を止めたいのですが、「止めようとする」のとは別のやり方をする必要があります。

 

 

「思考の暴走」を抑えるには、以下のアタマの性質に着目します。

  • 欲は不満足で強まり、満足で鎮まる
  • 意識を向けた思考に関連した思考が増えていく

 

これらに着目した方法を考えてみましょう。

 

まずは、【欲から気分までの思考に気づく 】で書いた自分の心の動きを細かく追えなくも使える方法です。

 

 

 

 

「まっ、いいか」か「ありがたいことだ」を付け加える

 

困ったことが起きたり、不愉快な気持ちになったときに、浮かんだ考えの後に、肯定する言葉や感謝の言葉をつけ加えます。

  • なんで、あんなことするんだよ・・・まっ、いいか
  • (困ったこと)が起きるなんて・・ありがたいことだ

といった具合です。

そして、これらの言葉に意識を向けて、変わる微妙な気分の変化に意識を向けます。

 

付け加えた言葉は、以下を意味する言葉です。

  • まっ、いいか:肯定、受け入れ
  • ありがたいことだ:感謝、満足

これは、「欲の4要素、愛の4要素 」でお話をした愛の4要素に含まれるものです。

 

ほかにも「でも、大丈夫(受け入れ)」「うれしい(満足)」なども同様の効果があります。

 

 

満足というのは、何かの欲が満たされて、欲が鎮まっている状態です。

肯定というのは「不満足がはない」状態ですから、「満足している」もしくは「欲がない」ということになります。

 

つまり、付け加えたこれらの言葉によって感じる気分は”満足”ですから、欲を鎮める方向に働くのです。

 

 

思考が働きいろいろな考えが生まれる前に、なるべく早い段階で気分の変化に気づいて、「まっ、いいか」「ありがたいことだ」のどちらかを付け加えられるようになると、思考の暴走を抑えることが上手になっていきます。

 

この方法を意識して習慣にしようとすることは、自分の気分や思考の動きに意識を向けることにもなります。

 

 

思考の方向を変える

 

上の方法で気分が変わらない時は、「まっ、いいか」「ありがたい」と思える理由や考え方を、探してみましょう。

気分が変わるまで考えてみます。

 

これは、アタマの中で働いている思考の方向を欲の4要素から愛の4要素に変えていく意味があります。

つまり、理由を探すことで意識が愛の4要素に向いていくのです。

 

思考は意識を向けたものに連想ゲームのように考えを広げていこうとします。

 

欲の4要素に思考が向いている時は、「欲を満たすためにどうするか?」という問いに意識が向いていますが簡単には良い方法は思いつきませんから「これじゃ、上手くいいかない」「これも、難しい」という考えが増えて、苦しくなります。

 

愛の4要素に思考が向いている時は、不足しているものが無いので、こうはなりません。ですから、思考が勝手に暴走してくことはありません。これを利用します。

 

「気分が変わるまで」としましたが、気分を変えようとしたり、「感謝している」とか「満足している」と思いこもうとする必要ありません。

思い込もうとすると「感謝できるようになりたい欲」「満足したい欲」に変わるかもしれません。

そうではなく、「感謝や満足してもよいと思う理由」に "考えをめぐらす" ということがコツになります。

 

また、その理由が見つからないからと焦る必要もありません。

「理由を見つけたい」欲に変わってしまいます。

 

そうではなく、理由が見つかるどうかを問題にせず、「理由を探す」作業をつづける、「理由は何か?」といつづけるのがコツになります。

思考は意識を向けたことの答えを探そうとしつづけますから、何かをきっかけに理由が自然とアタマに浮かんできます。

そのときには、気分も軽くなっているはずです。

 

 

 

具体的な例

 

以下の著書では、修行中の小松茸くんが上の方法に取り組む様子が書かれています。

やり方の具体を知りたい方には、おすすめです。