前の記事では、自分でも問題を感じているので、気付きやすい偏桃体の影響を扱いました。
偏桃体が働いていると、チャンスにしり込みしたり、大事な時に動揺しやすくなりますから、偏桃体を鎮めていく必要があります。
今回は、気付きづらい偏桃体の影響を考えてみます。
この中には、「心に良い」「人生にとって良い」と勘違いしがちだったり、心の良い状態と似ていて見分けづらいものが含まれます。
本来、心が良い状態のときは、以下のような特徴があります。
- 冷静、平穏
- 柔軟、切り替えが早い
- 寛大、余裕
- 全体が見えている
こうでない時は、偏桃体が働いていて、必要以上に疲れたり、効率が落ちたり、適切な判断ができない状態になっていますが、気付きの能力も低下しているので、なかなか自分では気づけません。
特に自分が陥りやすい状態は頭に入れておいて、意識しておくと気付きやすくなります。
今回の記事で書かれている状態に気付いたら、以前の記事「偏桃体が働いていることに気付くリスト 」などを使って心の状態と向き合ってみてください。
仕事や勉強に集中している時、大きく2つに状態があると思います。
- クールな状態で、全体を意識しながらも今ここに集中する
- ピリピリしながら、目的意識・問題意識や危機感をもって取り組む
1. の状態は効率も良く柔軟で適切な判断もできます。
2. は見落としが多くなったり、効率が悪くなっています。
目的意識、問題意識、危機感そのものが悪いわけではありませんが、それに伴いやすい感情が悪影響があるということです。
これの考えは脅威や不安を伴いやすいので、偏桃体が働きやすいのです。
ちなみに、私は 2. に陥りやすいことに最近気付き、改善に取り組み中です。
仕事や勉強をやる気になって、"燃えている!" と感じるときがあります。
なんとくモチベーションが上がっている自分に満足できたりします。
このような時でも、いろいろなことが待てなくなったり、頻繁に「もっと、もっと」を感じるようであれば、クールダウンが必要なサインです。
以下のように感じることは、よくあると思います。
- 自分の考えが正しく、相手の考えが間違っている。
- 自分の考えを正しく理解されていない。
これらは「自分の価値観が否定される」もしくは、「自分が否定される」ということへの脅威が関係しています。
つまり、その脅威で偏桃体が刺激されて起こる闘争の衝動が関係しています。
多くの人が、相手の態度の影響でこの状態になったり、イヤなことや悩みがある時にこの状態になりやすいことからも、偏桃体が働いていることがわかると思います。
早々に気付いて偏桃体を鎮めないと、揉め事に発展していきます。
「理解し合おうとうする」時の心と比べると、自分の中にヒリヒリした感覚(偏桃体の影響)に気付けるかもしれません。
また、この状態が多い人がいますが、そういう人は幼少期の経験から、人との関係性で常に「自分の価値観を守らなきゃ」という危機感(つまり脅威を感じている状態) を持っている人です。
人の話を遮ったり、人の話を否定したくなることがあります。
これは、「相手の考えを変えようとする」と類似の心の状態で、偏桃体の働きから来る拒絶の衝動によるものです。
偏桃体の影響による、怯え、"すくみ" などが関係します。
偏桃体が優位の場合、人は以下のどちらかに振れやすくなります。
- 相手の考えを変えようとする・批判する
(攻撃の衝動) - 遠慮する・相手に従う
(すくみ、怯え) - 関わらないようにする
(逃避)
これは偏桃体が優位になり、脳の創造的な機能や全体に気付く機能が低下しているためです。
本来は、全体の中の自分、相手との関係性の中での自分が見つめられるようになると、人生が円滑に回るようになりますが、そのためには偏桃体を鎮めて、理性的・創造的な機能の働きを取り戻す必要があります。
自信と混同しやすいですし、気持ちが良いので問題に気付きづらいと思いますが、よく考えるとミスの元になったり、他人との関係性を悪くすることに関係していることに気付くと思います。
仏教では "慢" と呼んで、諫めています。
優越感は、偏桃体の働きからくる攻撃の衝動からくる、他者の批判が関係しています。
自信は「自分を信頼できる」状態のことで、優越感は必要ありません。
自分の能力に対する不安、自分の運命に対する不安が消えれば、自信がついてきます。この時、自分の能力を受け入れ、運命を受け入れられるようになっています。
偏桃体の働きによる攻撃の衝動や、理性や気付きの機能低下が関係します。
偏桃体が静まり、理性や気付きの機能が向上すると、丁寧・スムーズ・平静といった動きになっていきます。
