否認:思い込みの激しさ、頑なさの理由」でアダルトチルドレンが思い込みが激しくなる原因の一つに、「空想クセ」を上げました。

 

子供のころは、誰もが空想をしていたと思います。

空想そのものが悪いわけではありません。

 

辛い時に、現実から目を背ける為の空想に頼っていると、現実を受け止めずに空想で補完することがクセになります。


そこに問題があります。


仏教の三毒のうちの妄想にどっぷり使ってしまいます。

 

 

 
現実をゆがめた理解

 

否認:思い込みの激しさ、頑なさの理由」では、アールコール依存症を認められない夫婦、喧嘩を売っていることに気付けない私の元妻について書きました。

 

この人たちは、「アルコール依存症だ」「喧嘩を売っている」ということを示す根拠が沢山あるのにそれは認めず、自分の主張につながる数少ない根拠から話を構成します。

 

場合によっては、「え~、そんなとらえ方するか?」と、目の前の現実を歪めてとらえて、それを根拠に主張してきます。

 

ほとんどフィクションになっています。つまり、多くの空想、妄想で埋められているのです。

 

 

このような人を相手にすると、すごく疲れます。

 

主張は明らかに間違っていたり違和感があるので、反論したり質問をしたくなります。が、それをしたところで、また違和感のあるロジックを編み出して反論してきます。


うんざりして会話を打ち切りたくなりますが、このような人は、相手が納得したと思わなければ、延々と自分の主張をたたみ込みこんできます。

 

そして、こちらは腹落ちしない状態で肯定させられます。

 

 
豊かな想像力

 

この人たちは、ある意味想像力が豊かです。


その豊かな想像力は、建設的なことに使われず、「私の空想こそが現実だ」と自他に納得させるという非生産的なことに費やされます。

 

これは、イヤな現実から気持ちを反らすための空想がクセになり繰り返すことで、「ホントかも」と思える話を作る能力が発達したのだと思います。


「ホントかも」という話を作らないと、辛すぎて心が耐えられなかったのかもしれません。


 

このような能力を磨いてこなかった多くの人は、この人たちに議論で勝とうとしても勝てません。

なぜなら、こちらの主張を合理的に理解しようとしないので、そもそも論点が噛み合わないからです。


こちらが問題を俯瞰して建設的な結論に向かおうとしても、向こうは自分の妄想にイエスと言わせようとするだけですから、議論に付き合えば必ず喧嘩になります。



どんなにしっかりとした論拠を集め、合理的・建設的な話をしても、現実を受け入れませんので伝わることはありません。

 

このような人との議論は勝とうとせず、降りるしかありません。


 
辛かった子供時代

 

この人たちは、親が家を出てしまい寂しい思いをしたり、親から攻撃をされたり、辛い経験をしているはずです。


そういう経験した人が、すべて上のような人になるわけではありません。


その辛さを空想で埋めてきた人が、上のようになります。


例えば、以下のような空想です。

  • もうじきお母さんは帰ってくるはずだ。
    だって、お父さんが珍しく長電話してたもん。
    珍しいお菓子があったもん。
  • お父さんがひどいことをするのは、本当のお父さんじゃないからだ。
    きっと、xx店のおじさんが私の本当のお父さんだ。
    だって、いつも私にだけ優しくしてくれもん。
    きっと、今は言っちゃいけないことがあるんだ。

そんな、子供らしい不確かな根拠を元にした想像です。

 

こうするのは、心が折れないためにする防衛機制の一つで、自然なことです。

 

 

不健全なのは、これが継続することです。

継続することで、現実に向き合わず、空想に逃げることがクセになるのです。

 

 
現実から目を背けていることに気付く

 

これを改善するのは難しいことかもしれません。

 

現実に向き合わなければ気付けないのですが、現実に向き合わない癖がついて、自分の心の課題に気付かないからです。

アダルトチルドレンが、なかなか改善のきっかけをつかめない大きな理由だと思います。

 

逆に言えば、自分の心の課題に気付けると、回復の大きなきっかけになります。

このためには、客観的に自分や周囲を観察する練習をするしかないように思います。

 

 

元々が防衛機制からきていますからマインドフルネス瞑想も効果があるはずです。

瞑想には防衛機制から解かれる効果もあります。

 

 
子供のころを振り返る

 

気付けたら、子供のころの経験を振り返ってみましょう。

  • 辛い現実を忘れる為に、考えていた空想はありませんでしたか?
  • そのつらい現実はなんでしたか?
  • 空想の根拠は何でしたか?
  • その根拠は妥当ですか?

これを振り返ったときに出てきた感覚を緩んでくるまで、しっかり感じ取りましょう。

 

これは、辛い作業になると思います。

目を背けたくなるほど辛かった現実を思い出して向き合ったり、心の支えになっていたことが幻想だったこと受け入れる作業になります。


吐き気を感じたり、瞬間的に辛い感情が溢れてきたりするかもしれません。

 

 

でも、これに取組むと、そのつらい経験を思い出しても苦しさはなくなり、心が軽くなっていきます。

いくつか取り組むと、思い込みの強さは軽減しているはずです。



取り組み始めると、一時的に悲しみが増えたように感じる場合もありますが、それは悲しみが増えたのではなく、向き合えるようになり、自分の中の悲しみを感じられるようになったということです。