私の行動のクセ、感じ方のクセ、考え方のクセのほとんどは、過去の経験で身に着けたものです。
特に子供のころの経験は、感じ方のクセに大きな影響があり、成人した後の経験からの影響の受け方にも大きく関係します。
この子供時代の経験と、今の生きづらさの影響を考えてみましょう。
それを知って、過去の感覚にけりをつけることで、生きづらさが解消していきます。
子供時代の経験の影響は多くの心理療法で扱います。その中でアダルトチルドレンに関する著書は、家庭環境や経験とその影響について参考になるものが多くあります。
それらを参考に考えます。
普通に見える多くの家庭でも、アダルトチルドレンを作る要因が隠れています。
アダルトチルドレンの症状の特徴はいろいろとあげられますが、
それらの底には、「人に対する不信」と「人からの承認への渇望」の感覚があります。
これが様々な生きづらさや人間関係を悪くする性質につながっていきます。
そして、この感覚は、幼少期の「親の愛への渇望」「親に対する怒り」が元になっています。
つまり、
- もっと、愛して欲しかった
- もっと、やりたいようにさせて欲しかった
- もっと、共感して欲しかった
- もっと、関心を持って欲しかった
そういった、満たされなかった欲求は、渇望に変わったり、満たしてくれなかった親への怒りになります。
アダルトチルドレンを考える時、「毒親」がセットで語られます。毒親と言うと、虐待・ネグレクト、過保護・過干渉のみを想像しやすいですが、それだけではなく、幼少期に親が何か困難な状況にあたったり、精神的に不安定な場合にもアダルトチルドレンになる要因になります。
自分の親や育った家庭環境に関して、以下のようなイメージを持っていたり、記憶のこる思い出がある場合、アダルトチルドレン的な性質につながっている場合があります。
- 価値観を押し付けてくる親
- 気持ちを分かろうとしない親
- 可哀想な親
- 何かの役割を負わされる環境
- 立派過ぎる親
大人と違い、子供は親に対して、健気です。
親に気に入られため、親を助ける為に、疑問を持たず反攻することなく、辛い役割を引き受けますので、その時はあたかも上手くいっているように見えます。
ですが、その我慢やストレスは、気付かないところで蓄積し、その後の人生に影響与えます。自我が目覚めた後にストレスが問題行動として爆発することもあります。
虐待やネグレクトは比較的分かりやすく、当事者も問題に気付きやすいですが、気付きづらいケースも沢山あります。
子供は、以下のような理由で疑問を持ちづらい立場にいます。
- 親以外の価値観を知らず疑問を持てない
- 親が絶対的な存在で疑問を持ちづらい
そして、子供は以下のよう思いたいとも感じています。
- 自分の親は良い親だ
- 自分の過程は幸せな家庭だ
ですから、少し疑問を持っても、「僕が、まだわかってないんだ」「僕は悪い子なんだ」と自分のせいにして、飲み込んでしまいます。
「自分がダメだ」と思っていますから、誰かに相談するのは難しいでしょう。
仮に相談できても、上手く説明できず周囲にはなかなか伝わらないでしょう。
子供の時に飲み込んでしまっても、以下のような感覚は体が覚えてしまい、意識的に記憶がなくても感覚は残ります。
- 僕は悪い子だ
- 親は何で無理ばっかり言うんだ
- 好きにさせて欲しい
これらの感覚が大人になったときに、色々な問題に繋がっていきます。
親も気付きません。本人は「子供の為に」と思っていたり、「仕方がないこと」と感じているからです。
どちらでもなければ、子供にはしないでしょう。
「子供のため」というのは、躾という大義があります。
その大義で、価値観を押し付け支配していしまいます。
「成長意欲を損なう方法、引き出す方法」で、お話をしたように本来躾というのは「教えてあげること」ですが、それを、コントロール・価値観の押し付け・支配と勘違いしていしまうのです。
その多くは、「ちゃんとした親に見せたい」「ちゃんとした家族でありたい」という感情が関係していたり、親がアダルトチルドレンであったり、強いストレスがあるときは、支配欲によるものだったりします。
ですが、本人は周囲にも「躾」「子供のため」と言いますし、自分にもそう言い聞かせて、そう思い込んでいます。
思い込んでしまっているので、やはり気付けません。
「ちゃんとした親に見せたい」「ちゃんとした家族でありたい」ということから、子供におもちゃを買ってあげたり、旅行にいったりもしますから、周囲も気付きません。むしろ「子煩悩な親」と映る場合もあります。
実態は、どこか恩着せがましかったり、子供の気持ちを反映していない場合もあり、子供は満足できない場合もあります。
続きます。


