成長しようとする意欲について、「成長意欲が湧くときのポイント」からシリーズでお話をしてきた、最後は
- 適切な目標設定
- 成長の実感
について考えてみましょう。
「成長意欲が湧くときのポイント」でお話をしたように、ゲームは難しすぎず、優しすぎない絶妙な目標設定と、分かりやすい成長の実感を与えるように作られています。
これが、何かに打ち込み上達する時に重要な要素になります。
これは、おそらく多くの人が賛同いただけると思います。
ところが、子供の勉強や、自分のスキルアップに関して言うと、この原則を無視しがちです。
- 平均値は以上は取らなけば
- クラスで、10位以内に入りなければ
- 山田君は、いつも100点だっていうじゃない!何やっての!
といった具合に、本人のスキルを無視した目標を上げがちです。
しかも、この例の表現だとノルマになっていて、自発ではありません。
似たような目標でも
- 今回は70点だったから、次は80点とりたいね!
- 今回はクラスで10位だったから、次は8位狙いたいね
- 山田君と 10点差なら、今度は負けたくないね。
など、本人の共感を得られるものであれば、意欲を引き出すかもしれません。
もし、勉強そのものに打ち込めないのであれば、
- 30分勉強できるようにしよう!
- 10こ問題に取り組むことを目標にしよう!
という目標でも良いかもしれません。
難しいのは、本人が「クリアしたい」と思えるような目標であることです。
- その目標をクリアしたら、もっと勉強ができるようになるかも
- 勉強できるようになったら、格好いいかも
と思える、その目標に興味がもてる、そのように工夫が必要になります。
親が目標クリアを一緒に喜ぶと、それが「目標をクリアしたい」理由になりえます。
「ホメる」ではなく、「一緒に喜ぶ」です。
もしくは、「リスペクトする」です。
- やったじゃーん!
- なんか、お父ちゃんもうれしいよ。がんばったね
- すごいじゃーん!
という感じです。
ここもゲームが参考になります。
ゲームは、ステージをクリアすると、キャラクターが飛び跳ねて喜んだり、派手に花火が上がったりします。
よく、「子供はホメた方がよい」と教えますね。
これは語弊があって、間違ったやり方をする人がいます。
「ホメた方が良い」と言われて上のようなやり方を思い浮かべる人は良いですが、そうでない人もいます。
ホメようとして批評してしまう人がいます。
- 君の、xx なところが素晴らしい
- xx 下のが、功を奏したということだな
このような感じです。
「一緒に喜ぶ」例では精神的にフラットか、少し子供を持ち上げていて、「批評する」例では上から目線になっているのがわかりますか?
上から目線の「ホメる」は批評・評価になっていて、子供の価値観に寄り添うのではなく、親の価値観を押し付けることになります。
つまり、批評・評価は価値観の押し付けなので、支配の一種になります。
