何度かこのブログでお話をしましたが、私たち人間は新しいことができるようになったり、新しい知識を身に着けることが好きな動物です。
関連記事:人は学びや成長することが好き
つまり、本来は成長することが好きな動物で、勉強も仕事で新しいスキルを身に着けるのも、本来は好きなはずです。
ところが実際は、勉強をすることや仕事上のスキルを磨くことを嫌がる人が多いのが現実です。
本来の人の特徴を邪魔する何かがあるはずです。
ここにも支配が関係している可能性があります。
まずは意欲がわくケースとわかないケースを、ゲームと勉強を比較しながら考えてみましょう。
私たちが、何かを学んだりスキルアップに意欲が湧くとき、以下の要素が関係していると思います。
- 適切な目標設定
- 成長の実感
- 成長の方法が明確
- 新しい体験
- 自発的な取り組み
ゲームはこれらの条件がそろっていますが、勉強はこれらの条件をそろえるにはコツが必要になります。
ここでのゲームというのは、TVやスマホで行うタイプのものです。
これらのゲームは私たちの成長意欲を上手に刺激するように工夫されていますし、これらの工夫が上手くいったものが、広く流通しています。
適切な目標設定
- 適度な難易度のステージ設定
- ステージに応じた適度に難しい課題
(敵キャラや、パズル) - 何かを集めると高得点
ステージ設定は難しすぎても、簡単すぎても、そのゲームはヒットしません。
成長の実感
- ステージクリア
- クリア時の分かりやすい効果音
- 得点の表示やランクの表示
- 特定キャラやパズルの攻略
成長の方法が明確
- 分かりやすい操作方法
- チュートリアルや、トレーニングモード
- How To の流通
新しい体験
- レア・キャラ、隠しアイテムなどのプレミアム
- 新キャラ、新ステージ
- 新しいシナリオ
自発的な取り組み
- 多く場合、周囲から「毎日、2時間以上ゲームをやりなさい!」とは言われません。
- 子供の興味を引く魅力的なキャラクターやシナリオ、音楽が提供されているので、自発を起こしやすい仕組みがあります。
ゲームと違い、勉強に意欲を向けられるようにするためには、コツが必要になります。
このコツがつかめない子供は勉強への意欲がわきません。
適切な目標設定
学校教育は、集団に教える都合や、決められたカリキュラムを終了させる都合から、必ずしも生徒一人ひとりにあった目標を設定できません。
画一的な目標を提示することになります。
それでも、勉強ができる生徒は、その進度に合わせることと、自分に適した目標を設定することのバランスをとるコツを見つけているので、意欲を高めることができます。
例えば、
- 毎日、10問ドリルをできるようになろう
- xx問題を解けるようになろう
といった類です。
勉強が習慣になった子供は、このようなコツをつかんでいます。
成長の実感
これも学校教育では、年数回のテストが中止になるので、意欲向上には少なすぎます。
これに定期的に小テストで頻繁に成長を実感できる環境を作っても、一度落ちこぼれてしまうと、自分の成長を実感するのが難しくなります。
勉強が習慣になっている子供は、自分が学んだことを周囲に話したり、何かに応用することで自分の成長を実感します。
成長の方法が明確
勉強の仕方も、ゲームほど丁寧には教えてくれません。
学校は科目の内容は教えてくれますが、40人近い子供それぞれに、課目それぞれに適した「勉強の仕方」を教えるのは難しいでしょう。
勉強のできるこどもは、どうすれば学習が身につくかを、経験的に学んでいたり、「勉強の仕方を工夫する」ということを学んでいるのだと思います。
新しい体験
新しい貴重な体験であることを、本人が自覚できなければ効果はありませんが、ゲームほど明確ではないので、そこに気付けるか否かが、勉強への意欲の違いに影響します。
自発的な取り組み
子供が自発的に興味を持ちやすいような、分かりやすいキャラクターなどは存在しません。
勉強の面白さや興味深さに気付けない子供は、自発が起こりません。
また、多くの親が「勉強をしなさい!」と強制して自発を損ないます。
勉強は嫌いなのに、ナンプレや脳トレ、クイズのようなゲームは好きという人もいると思います。
これらのゲームは、脳の直接的なストレスは勉強によく似ているはずです。
でも、ゲームの特徴である成長意欲を刺激する仕組みがあるために、熱中しやすい特徴があります。
ゲームをやめさせる手法として、ノルマを決める方法を聞いたことがあります。
例えば、
- 毎日 2時間以上ゲームをすること
- 必ず、1ステージ以上進むこと
- 操作の技術の向上を意識すること
と決めて、毎日のノルマの達成を評価します。
そしてノルマを達成しても
- xx技は、もっとスムーズにできないのか?
- ちゃんとxxキャラを倒せば、もっと高得点だったはず
と、内容を評価して課題を抽出して、次回の目標にします。
これをすると、子供はゲームへの意欲が下がっていきます。
お気づきだと思いますが、多くの親が勉強について子供にしがちなことです。
続く。
