人生を豊かにする仏教の知恵

【目次】

1.仏教は幸せ哲学

2.現実世界や心のとらえ方

3.煩悩:幸せを妨げる心

4.幸せに生きるスキル

5.仏教と関係の深いセラピー

 

前の記事で、慢のお話をしました。

「私はできる!」という感覚は慢という煩悩だとすると、自信って何だろう?ということになります。

 

この理解は、本当の自信を得るためのヒントになると思います。

 

 

 
自信

 

よく「自信がない」とか「自信がある」という表現を使いますが、私は「自信」という感情はないと思っています。

 

あるのは、自信を失わせる感情の方です。

つまり

  • 「悪い結果がでるかも」という不安
  • 「自分には能力ないかも」という不信

です。

 

これらが無く、課題に意欲的に向き合える状態を「自信がある」と表現しているのだと思います。

言い方を変えると、どんな結果も受け入れられる覚悟があって、自分の能力を受け入れている状態のことです。

 

すくなくとも、良い結果につながる時の自信は、こういうものだと思います。

 

このような自信があるとき、以下のような状態になります。

  • 目の前の課題の解決に集中できる
  • 自分の能力を発揮することだけに集中できる
  • 無駄な緊張がない
  • 無駄に感情的にならず冷静でいられる
このような状態の時に、良い結果がでる可能性が高まります。
 
武士が死を恐れない(結果を受け入れる覚悟)というのは、戦いで生き残る可能性を高めるための心の作り方でもあるのです。
 
 

 

「私はできる」という思いは慢です。

慢の問題点は、前の記事で書きました。

 

では、なぜ慢が必要になるのでしょう?

 

簡単に言ってしまえば、本当の自信がないからです。

つまり、結果が怖くて、自分の能力が心もとなくて、それを補う必要があるために、慢を使っているのです。

 

結果への不安や自分への不信を払しょくするために、「私はできる!」「ぜったい、私は大丈夫」と自分に言い聞かせたり、そう思える根拠を見つけて、妄想するわけです。

 

でも、これでは不安や不信は無くなりません。

色々なきっかけで、影響してきます。

 

結果を受け入れる覚悟や自分の能力を受け入れる覚悟無しに、不安や不信を無視しても上手くいきません。

不安や不信を無視しようとすると、現実をしっかりと把握できなくなるからです。この無視しようとするのも慢の影響の一つです。

 

 
自信をつけるために

 

自信をつけるためには、不安や不信の克服が必要だというお話をしました。

 

不安や不信も煩悩の一つです。

煩悩である不安や不信を「絶対大丈夫!」とか「消えろ!」と念じても消えてはくれません。慢にハマるだけです。

 

これを克服するには、仏教的ではサティ(マインドフルネス)ということになります。

考えに意識を向けずに、感覚や周囲に起きていることに意識を向ける。気付くことに意識を向け続ける。そんなスキルです。

 

不安や不信から生まれる考えを追わずに、それらの影響で感じる体の感覚に意識を向け、しっかり観察すると不安や不信はコントロールできるようになります。

不要な感情であれば、コントロールができるようになれば、自然と消えていきます。