私は、心の奥との性質のとらえ方は、脳の働き方を参考にしています。
少しの脳の働き方について、お話をします。
小さなおちょこも、大きなジョッキも、何の苦もなく口に運べます。
少し疲れていても、体の調子が悪くても、何の問題がありません。
でも、これをロボットでやろうとすると色々と難しいことが出てきます。
大きさ、形の違いで手首の動きを変えなければなりません。
重さの違いで、筋肉が動かす力加減が変わります。
体の状態によって、筋肉への刺激を変える必要があるかもしれません。
決まった形や重さのものであれば、決まったように各部位を動かしていれば良いですが、色々な形や重さに対応するのは、複雑な処理をしているのです。
でも、脳がすごいところは、これらのことはすぐに調整してしまいます。
ほとんど意識する必要がありません。
脳がそれぞれの器官に信号を送った結果として、感覚器官は状態知らせる情報を返します。
そして、脳が目的の状態になるように、すぐに微調整するからです。
微調整では済まない状況になっても、試行錯誤をして目的の動きになるように調整してくれます。
でも、脳が指令を出した結果の情報が歪められたり、十分に帰ってこないと、その試行錯誤が暴走します。
このような脳の仕組みを利用したエクサイズがあります。
フェルデンクライス・メソッドと言います。
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いくつか手順はありますが、基本的な考え方は体の動きをシンプルな動きに分けて、一つ一つゆっくり動かしながら体の状態を観察するものです。
体を動かしながら、動きを観察したりその時に感じる感覚を観察します。
これを繰り返すと、体の動きが良くなったり、緊張がほぐれたり、心が落ち着いたりします。
このメソッドを開発したフェルデンクライス博士は、交通事故で追ってしまった体の麻痺を、この方法治してしまいました。
こんな本もあるくらい、体をイメージ通りに動かすのに効果があります。
スポーツの練習などで、ガムシャラに練習に没頭して、思考で体をコントロールしようとばかりしていると、イメージと実際の動きが少し連れてきたりするそうです。
時には体を静かに動かして、自分のイメージした動きと実際の動きの差を確認したり、体で感じる感覚を観察するとより、体が適切に動くようになるそうです。
私の紹介する感情を観察する、体の中の感覚を観察するというのは、このフェルデンクライスとよく似ていると思います。
頭の中にある考えを短いセンテンスに分けて、それぞれの考えに意識をむけた時に体できる感じを観察します。
考えとセットの感じを観察すると、自分にとって有益な感じ方に変わっていきます。
忙しがっていたり、自分の感じ方や心の状態を意識で変えようとしていると、脳が上手くコントロールできなくなっていきます。
考えとセットになる感じ方、つまりは脳の心の調整の結果を、しっかり脳に確認させるようにしないと、脳が思考錯誤を始めたり不適切なな調整をしてしまうからです。
私の方法は、脳に「あなたの調整の結果で、こんな苦しい感じがでているよ」と教えてあげるものです。



