自己愛性人格障害というのをご存じでしょうか?
人とと揉めたり、人を凹ませる天才になる心の病気です。
幼少期の辛い経験が大きく影響しています。
新宿の紀伊国屋で、これを扱う本が沢山平積みされていて
少し驚きます。
最近、多いのかもしれません。
医学的な「自己愛性人格障害」の
基準には達していないとは思いますが、
それっぽい人には、ときどき出会います。
また、普段は普通なのに、
困ったときに「自己愛性人格障害」っぽくなる人は
沢山います。
私が関心を持つ理由は、
- 人間関係の悪い例が凝縮されている
- 特徴的な心理的背景があって、勉強しやすい
- 仕事上でそれっぽい人に時々であい、対応に困らされる
- 自分も追い詰められると似た傾向がでてくる
と感じているからです。
自分を守るためや、
人間関係を考えるときの悪い例として
関心があるので、少し話させてください。
ちなみに、以前の記事で書いた私の部下もこの傾向があります。
本などで書かれ方が違ったりしますが、
私が特に注目しているところを
私の理解で書いてみます。
一見自信家で傲慢なのに、繊細。
劣等感・孤独感が強いのに、人の意見を聞けない
困った感じの人です。
ちなみに本人はそれらの特徴が
自分にあることを理解していません。
人の話を聞かないし、人の反応に鈍感だからです。
というか、自分の心にも向き合えない感じです。
- 人間関係に関するトラブルが多く、すべて相手が悪いと捉える
- 人の感情や感覚を認識しそこなう
- 考えの柔軟性が無い。自分が正しいと信じており、人の意見に耳をかさない。
- 他人の細かいミスや不出来をあげつらい、自分のミスや弱点を認めない。あやまらない。
- 自分の感情への配慮を強く求めるが、人の感情や都合に配慮しない
- 人が自分のアイデアや計画に従うことを当然と考えている
- 甘えることが苦手で、命令的・批判的な表現になる
- 自分の業績や努力を大きく評価し、他社から同様の評価を求めるが、他人の業績や努力に気づかない
- 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
- 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
- 嫉妬されていると思い込む。嫉妬することが多い
- 特異なこだわりがあることが多い
- 現実離れした理想を追うのを当然と考え、自分や周囲を追い込み、疲弊する
- 容易に傷つき、拒否されたと感じる
- 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
- 傷つきやすいのに、冷淡な人物であるように見せる
この人たちは精神的に支配してこようとします。
しきったり、世話をやたり、
「私がいないとダメね」というような
態度をよくとります。
決めつけが多く、
人の世話を焼きたがりますが、
大きなお世話が多かったりします。
自分の気分で物事を決めることが多いので、
どうでもよいところで色々と世話をやくわりに
本当に協力して欲しいときに
バッサリ拒絶したりします。
また、本人はその傾向に気づいていないか
理解しようとしません。
「自分が正しい」と言いたいばかりなので。
まともな話し合いが難しい場合が多いです。
ここでも、話し合いの主導権を握り、
精神的に支配をしようとしてきます。
たとえば、打ち合わせでは
- 「xxさんのxxがまずかったからですよね」のような誰かの問題点から入る
- 「ぜんぜん、わかってない」のようなあいまいな批判で、話を中断させます。
- 「xx を知ってるんですか?」のような、当事者しか知らないような話を突然いいだし、知らないことを批判します。
結論は、「無理ですね」のような破壊的な結論ばかり、選ぼうとします。
どうしても建設的な結論が必要な場面では、
さんざん批判し、話をひっかきまわしておいて
「で、どうすんですか?!」と
解を相手に求めてくるようなところがあります。
基本的に、自己愛性人格障害の傾向が
つよい人が発言しだすと打ち合わせが
暗くしらけた感じになります。
この人たちをまともに相手にすると
心にダメージを受けます。
普段よりも攻撃的な気分にななったり
暗い気持にさせられます。
自己愛性人格障害の人の言葉には
- 罪悪感を煽る
- 劣等感を煽る
- やりいようにやらせない
傾向がよくでてくるからです。
また、よくコミュニケーションの基本とされる
- 相手の本意の理解に努める
- 相手の都合や背景を考慮する
を、自己愛性人格障害の人に対して、
心がけると余計にダメージを受けます。
自己愛性人格障害の人は、
相手の建設的な態度を悪用して
支配しようとしてくるからです。
それも本人は気付いていませんが。
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