改めまして、こんにちは。

今朝は長くなってしまったので、2記事に分けました。

前記事は、うまく踊れている時は、コアで支えられ、手足はより自由になれている感覚がある、という話。
※あくまでコンディショニングを知ってからの私の感覚です

コアが働くとは、どういうことなのか、少しでもヒントになればと思います。





第5話
なんでコアが働くことが大切なの??




表層筋→動きを作る
表側にある大きな筋肉で、意識して動かせる筋肉(すべてではありません)
たとえば、脊柱起立筋、腹直筋、大腿四頭筋など



深層筋→姿勢を安定
隣あった骨を一つ一つつなぎ、骨格を安定させる、無意識に働く筋肉
たとえば、
コア(横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群)など。




深層筋が働いていない状態で、理想の動きや見た目を形だけ真似ると、

身体がぶれたり、それをなんとかしようと手足が力んだり、

外側の筋肉だけでバランスをとろうとして、表層筋が代償動作をします。




重要↓↓

代償動作では、本来ならば深層筋が支えるべきところを、

表層筋でなんとかバランスをとろうとするため、外側が固まり力みとなり、

しなやかな動き無駄のない動きから遠ざかります。




逆に、
深層筋の代表的な筋肉
コア(横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群)によって、

身体の中心である骨格である
背骨、骨盤が安定すると、

末端にある手足のしなやかな、自由な動きが手に入ります。





コアと呼ばれる、4つの筋肉は、

息を吸うとき
横隔膜が働き(収縮)、

息を吐くとき、
腹横筋が収縮し、
多裂筋が背骨と背骨の距離を保ち安定させ、
骨盤底筋群は骨盤を安定させます。


コアが働くと、
背骨、骨盤が安定し軸ができる




なので、まずは、
深層筋のトレーニング(コアトレ)やアンバランスな筋肉を整えていくことで、
よりコアを使える体にし、コアの安定と、強い軸を手に入れつつ、 

さらに、必要なら、筋持久力、最大筋力、瞬発力などをレベルアップさせるための、表層筋のトレーニング(いわゆる筋トレ)や、競技ごとの動きの練習をしていく。

これなら、鬼に金棒!!




そうすることで、代償動作による癖のある動きを繰り返すことや怪我を防ぎ、限られた選手生命の中で、よりよく動ける身体へと進化していける可能性が高まります。


長年の身体の使い方の癖やアンバランスをコツコツと整えていくことが、選手としての伸びしろ。地道な道ですが、自在に踊れる身体への近道と思っています。


遠回りなようで、近道であり、進化し続けられる道。



今ある筋肉のポテンシャルを最大限引き出すだけでも、パフォーマンスの底上げは可能という価値観を、一人でも多くのダンサーに知ってもらいたい。



筋力アップさせるのはそのあとからで遅くないと思います。

私たちも、現在は一年半ほどいわゆる筋トレはしておらず、コンディショニングのみです。怪我しないためにも、まずは、筋肉の質↑コア↑から。

コアが働くほど、表層筋は最小限の力で動きを作り出せるし、弾力のある筋肉ほど動きやすいから。



社交ダンスにおいて、二人で組んで踊るための技術やルールは、組んだ状態でいかにこのコアを二人が使いながら踊っていけるかに繋がっているなぁと、その成り立ちに感心しています。

技術が身につくからコアを使えるポジションにいられる、逆に、コアが使えるようになるから求められる技術ができる。

その繰り返しでうまくなっていくのだなぁと感じます。






第5話ポイント
○表層筋→動きを作る
○深層筋→姿勢の安定

コア(深層筋)が働き、背骨、骨盤が安定し、軸ができると、末端にある手足のしなやかな、自由な動きが手に入る


○コアの働きを向上させるには、
筋バランスを整えていくこと
(=使いすぎの筋肉に弾力を取り戻し、使えていない筋肉を使えるようにする)
& コアトレを行うこと。



表現スポーツに、最も必要なトレーニングは、
このコアトレです。その準備として、コンディショニングを行い、よりコアを使いやすい身体に整えるのです。

↑この中で紹介している本は私の愛読書です。



 


次回は、
“ 正常な体温 ”について。
冷えを予防し、Good conditionな身体になるためのお話しです。








NCA認定指導者
🌹Mana