札幌の
脳にアプローチする治療家
ブレインコントロールコーチ
の荒井隆秀です。
前回、
やっとのことで少しの売上をあげて
ホッとしたのもつかの間。。。
営業先での、
今にも涙が出そうな悔しい想いに…
営業なんか、もう二度とするものか!!!
と逃げ出すように取引先を飛び出した
というお話をしましたね。
※まだの方はこちらをお読みください
受注金額は本当に小さいものだった
のですが、
僕自身かなり興奮していたようで…
請求金額の0が一つ多く記入
されてしまっていて、
帰社後、庶務の女性に指摘されて
すぐさまクライアント様にお電話しました。
さて、
以降はどうなったのか………
少しは売れる営業マンに
なっていったのでしょうか?
実は…それどころか、
さらに追い打ちをかけるような出来事
が起きるのです。
営業先で味わったものは、
生涯忘れられない
「苦痛・悔しさ・敗北感」
もともと嫌で
仕方なかったサラリーマン。
「絶対に自分は営業には向いてない」
「こんなことをするために生まれてきた訳じゃない」
「こんな会社なんか辞めてやる」
毎日毎日ぼやき続けるものの、
みんなの冷ややかな視線を想像すると、
負け犬の様に会社を去る勇気も出ず、
ただただ営業に出ては、
車の中で寝る毎日でした。
まったくうだつの上がらない営業として
1年が経とうととするとき、
尊敬していた上司に異動辞令が出て、
その上司の大切なクライアントを引き継ぐ
大役が回されてきました。
「ムリ、無理、むり。。。
そんな大役、
僕には絶対無理ですって!!」
何度も固辞するものの、直属の上司は
「だまってやれ!」の一言。
これは会社の嫌がらせだ。
俺を辞めさせようと
たくらんでいるにちがいない!
ネガティブ思考はどんどん
無限に広がって行きます。
家に帰ると
彼女も仕事から戻り、
笑顔で、
「どう?最近は仕事はかどってる?」
結婚を考えている相手に対し、
毎日車で寝ている自分が情けなく、
「うん、まあ」と答えていましたが、
そんな自分もますます
大嫌いになっていきます。
・・・
そしてある日ついに
意を決して彼女に告白しました。
「会社が辛くて、車で事故を起こしてでも
行きたくないって気持ちでいっぱいなんだ」
「情けないんだけど、会社に行くことを
考えると怖くて、風呂の中で涙を流す
こともよくあるんだ・・・」
最愛の彼女に見捨てられる覚悟で
伝えました。
でも、
もう、一人では耐えられなかった
のです。
そんな負け犬の僕を
彼女はじっと見つめながら、、
「辞めたっていいよ。
私が働いてるから、次の仕事
見つかるまで…
ゆっくり休んだら?
大丈夫、大丈夫」
「タカ(僕の名前です)
一人くらい食べさせられるよ」
想像してもいなかった言葉に、
膝の力が抜けていきました。
こんな俺なのに、
こんなにも愛されているんだ。。。
その夜も
風呂の中で号泣しました。
自分の不甲斐なさと、
彼女の深い愛情に、
心が震えていました。
そして、
いよいよ尊敬する上司の
送別会の日がやってきました。
僕はクライアントを引き継ぐ
大役の重圧と、
会社を辞める決断に踏み切れない
じれったさに、
ホテルの会場の
隅っこのほうでうつむいていました。
今日もここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
~つづく~
