私がセクハラ被害に遭った会社では、パワハラ問題がたくさんありました。
当時、他部署の課長が部長から酷いパワハラを受けていたらしく訴えて勝訴した話をします。
本人から直接お話も聞きました。
私が居た会社は大手企業なので、当時大ニュースになりました。
ネットで当時の記事が残っているので、ニュースの書き起こしと共にお送り致します。
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※以下当時のニュースを引用
「アホ!ボケ!」「バカか!」「降格だ!」…罵倒、脅迫。
上司に罵倒された管理職がパワハラ被害で提訴、一審で全面勝訴「300万円の支払い命令」
上司に会議室に呼び出され、泣くまで叱責された。
その後も同じ上司に、社員たちの前で
「どうしてそんなことがわからないんだ!」「アホ!ボケ!」「お前、バカか!」
「お前本当に使えねーよ。新入社員以下だ。降格だ!!」
などと罵声を浴びせられた。
被害者は、重度のうつ病で3か月休職すべきとの診断を受けた。
上司は診断書を見たにも関わらず休職させずに、「死ね」「キチガイ」と罵倒を繰り返した。
被害者は部署異動と同時に「私傷病」扱いで会社を休職した。
その後、休職に追い込んだ上司をコンプライアンス室に告発した上、労災申請。
同年に上司と会社を相手取り、会社に在籍しながら、慰謝料などを求め東京地裁に提訴。
密室で起こりやすいパワハラは、どう立証されたのか。
社員勝訴の決め手は、医師によるカルテの内容だった。
裁判長はパワハラを認め、同社と上司に300万円の支払いを命じた。
裁判長は、管理職だった男性に
上司が「新入社員以下だ」などと発言したことについて、
「注意や指導としての許容限度を超える」と判断した。
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課長は慰謝料2000万円を要求したようですが、
残念ながら300万円に落ち着いてしまったみたいです。
勝訴の決め手は、パワハラの音源、動画、医師のカルテ・診断書だったようです。
医師の書類を直接見てないのでわかりませんが、
恐らく「上司にパワハラされたせいで鬱病」など、
鬱病の原因を"パワハラ"であるとハッキリ明記されたものだったのでしょう。
音源と動画はこっそり撮ったらしいです。
やはりセクハラと同じく、「論より証拠」ですね。
病気になったかならないかというのも大きな判断基準です。
何故慰謝料が300万円に落ち着いたのかは、何となくわかるような気がします。
「暴力」をされていないから。
されているのは「暴言」のみですね。
厳しい話ですが、セクハラも「触った」か「触ってない」かが重要なポイントになります。
パワハラも同様に「殴った」か「殴ってない」かが大きな判断基準になるのでしょうね。
それにしても、本当に酷い話です。
パワハラ経験はありませんが、想像するだけで胸が痛い・・・
あんな会社辞めて良かったです。
今の言葉でいう「ブラック企業」ですね。
会社も何故、パワハラ案件を示談で終わらせようとしなかったのでしょう?
私の他部署の上司の経験談が、
本ブログの読者のパワハラ被害者男性の勇気になることを祈ります。