平野高志さん
東京から東の空を仰いでいます。
平野君に何があったんだろう。
真面目で律儀な高志くんに何があったんだろう。
僕の心には、寂しさが満ち溢れ本当を知りたくない気持ちでいっぱいでした。
君の姿が見えなくなる本当を、僕は知りたくなかった。
吉宗の母を想わせる、ご両親に育てられたあなたは、
私たち築地の仲卸が期待する以上の
業界への貢献をされました。
家業を立派に引き継がれたあなたは、一層の奮励をされ、
全国のはんぺん屋さんの中でも優れた製品を生み出していた『網屋嘉吉商店』さんを引き受けました。
その味を守るため 職人さんの腕と生活を守るためにあなたは一肌脱ぎました。
それは私利ではなく私欲でもなく、
銚子の産業と文化を守るためあなたは一肌脱いだのでした。あなたは実に『美しい社長』だった。
あなたの仕事を通じての社会への貢献を思うと、
この度は早すぎでした。
しかしこの世であなたが社会の為に尽くしてきた
生き方に僕は今拍手を送ります。 あなたが生きた66年間の必死な姿を思う時
『家系を磨く』その言葉が浮かびます。
あなたの生き方が『徳』と言う形で子や孫の人達に受け継がれていくに違いない、僕はそう思っています。
その素晴らしい生き方がやがて
平野家から「二宮尊徳や豊田佐吉の様な大きな人物を
輩出するに違いない」と僕は確信しています。
『素晴らしい生き方』あなたが、これからまもなくお逢いするでしょうあなたのご両親に、胸を張ってこれらの足跡を
ご報告して戴きたいと思います。
『尽くして生きた高志社長』
今、心からの 賞賛の拍手を添えて、あなたをお見送りさせて戴きます。 安らかに。
東京築地市場仲卸 株式会社 関富 関戸富夫