『弔電』
百・母上様
9月連休の澄んだ青い空の下。穏やかな東京下町に、温かく溶け込む町屋のこの斎場にて、今日に至るまで 関わり 共に生きてきた人々とのお別れの場とする、この美しい時空に導いて頂けたことは、母上が今日まで続けてきたお役立ち人生や、神に語れる暮らし方を、『きっと天が見て下さっていたに違いない』そう感じるのは僕だけではないと思う。
どこにでもあるシャッター通り。こんな下町にあってスワ・さんが、
孤軍奮闘の商売を続けてきた素晴らしさはきっと内助の功を発揮された母上の働きの賜物に違いない。
地域に暮らすお得意さまへのお役立ちを、商売の生きがいとしてきた大社長。古く長く勤めあげてきた『お客さん大好き店員さん』達の
愛社精神や、この社員さん達を大切な家族としてきた生き方。そして、
多くの仕入れ先への商売繁盛のお裾分け主義。そんな当たり前として続けてきたことの積み重ねが、どれ程に百瀬家にとって『徳』となりまた百瀬家の家系を磨く証となったことだろう。
あらゆる場面の物事に『もうこれでよしはない』とすれば、今日のスワヤさんの繁栄を思えば、その片側を担ってきた母上の生き方には商売の卒業証書を手渡せると思う。食品商業界に生きる私達や我々の後を行く若い後継者たちへの導き お手本として深く長く大切に記憶にとどめ、語り継げておくべきものであると感じている。
私達は母上の遺された偉大な『商売訓』をお手本に、今後もスワヤさんと共に、お役立ち人生を歩んでいく事を固く心に刻み、この東京の街にこれからも連綿と続くお客様と触れ合う商売をお誓いしながら、「お疲れ様」の言葉を添えてお見送りさせて戴きたいと思います。
たくさんたくさん ありがとう
平成27年9月22日
株式会社 関富
代表取締役 関戸富雄