松戸市では公共施設再編整備基本計画が策定され、そのなかで、市民団体が日常的に利用している市民会館が「新拠点ゾーン(添付参照)の中で検討する」とされました。市民団体から「市民会館の規模・機能がどうなってしまうのか」と、心配する声が挙がっています。

 

そして、現在、若手市役所職員と市民で構成する、新拠点ゾーンの在り方を検討する「MATSUDOING 2050(※)」というワークショップが開催されおります。すでに、3回のワークショップが開催されていますが、いまだに、市民会館については議論されておりません。

 

こういった背景のなかで、市民会館の日常的な利用団体である「万作踊り松戸保存会」「松戸市合唱連盟有志」「市民会館の料理教室を利用する団体有志」が連名で、「『MATSUDOING 2050』の参加者に対して、現松戸市民会館の利用実態について情報共有することを求める要望書」を提出しております。要望書は下記の通りです。

 

松戸市はこの要望書に真摯に向き合うべきです。市民会館は、文化の香る街にむけて文化振興を担ってくださっている多種多様な利用団体が利用しており、新拠点ゾーンで松戸市民会館の規模・機能を検討する際には、これらの団体の利用実態を踏まえ、できる限り配慮できるように尽力すべきです。

 

(※)ワークショップについての詳細は https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/toshiseubi/machiws.html

 

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【「MATSUDOING 2050」の参加者に対して、現松戸市民会館の利用実態について情報共有することを求める要望書】

 

日頃から文化の香るまちにむけてご尽力くださり感謝申し上げます。

 

万作踊り松戸保存会は、県指定無形民俗文化財の指定をうけ、段物と呼ばれる「越後評判」、「白桝粉屋」「新川」「飴屋」など2幕から3幕の芝居仕立てのものと、テンポのよいリズムで踊る「高砂そうだよ」「木更津」などの踊り、あわせて13種を伝承しております。日常の練習場所として松戸市民会館ながいき室(昼間の利用は無料)を使用させて頂いております。

 

松戸市合唱連盟は、松戸市内で活動する52の合唱団体などで構成しており、そのうちの多くの団体が市民会館の音楽室を日常的な練習場所として活用しております。また発表の際には市民会館ホールも使用させて頂くことがあります。

 

市民会館の料理教室を利用する団体は複数あり、料理を通した市民の交流拠点として、料理教室を使用させて頂いております。

 

このように松戸市会館は私たちにとって大事な活動場所のひとつですが、先日、市が策定した「松戸市公共施設再編整備基本計画」において「“(市民会館は)新拠点ゾーン(相模台)の中で検討します”や”新拠点ゾーン(相模台)の検討に合わせて更新と機能集約を図ります”」と明記されており、松戸市民会館がどうなってしまうのか私たちは期待と不安を感じております。

 

そんななかで、新拠点ゾーンの在り方を検討する「MATSUDOING 2050」というワークショップが開催されおり、第3回(11月23日開催)では「新拠点ゾーンの空間について考える・新しいサービスを提供する施設への期待」がテーマとなっていると伺っております。松戸市民会館の利用団体としては、市民会館の利用実態を基礎情報として参加者に共有頂いたうえで、新拠点ゾーンの在り方を検討して頂きたいと思っております。この利用実態という基礎情報の共有がなければ、市民会館の機能・規模を新拠点ゾーンの中で検討することは困難だと思うからです。そこで下記の通り要望します。

 

 

ワークショップでの議論の前提となる基礎情報として、万作踊り松戸保存会・松戸市合唱連盟・市民会館の料理教室を利用する団体等をはじめ多種多様な利用団体が現松戸市民会館を利用している実態を、利用団体にヒアリング等をして頂き、ワークショップ参加者に情報共有して頂きますよう要望します。

 

以上