歌舞伎女子大学『新版歌祭文に関する考察』かぶこっこ『せつないに関する考察』を観に来てくだ | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

さり誠にありがとうございました。

 

かぶじょにいたってはなんと2年半ぶりの新作でしたが

今回は初めてづくしの公演でした。

初めての世話物、ギャラリーでの上演、

オール現代劇俳優、団体として最多公演数などなど。

 

これまでも公演毎にディープな思い出がありましたが、

また深みへと潜った気がします。

 

まず今回の作品については、本当に純度150万%山内の作品なので、

特に作品について私がコメントをする立場でないということは断った上での話なのですが話します。

 

 

 

妹背山のときは、山内氏が初めて生で「三笠山御殿」をみた時の

印象的な感想が「まんま加藤ミリヤの曲だった」なのですが。

 

今回の場合、おそらく演目の話をLINEでしているときに出た

 

「久松が雨宮まみだ」

 

という一言がそれでした。

 

そのとき参考図書のURLも送ってもらっていたので

急いでポチって件の本を読んだのですが

しばらく惚けてしまいました。

 

そして

 

「<生き急ぐな><しに急ぐな>という言葉は完成された思想の持ち主にかけるには適さない」

 

「美しいものへの執着は人それぞれ」

 

なんだなぁとぼんやりと思いました。

 

 

今考えると、心中考と全て繋がっていたんだなと思います。

 

 

更に『新版歌祭文に関する考察』をみて

”完成された思想の持ち主”なんているわけはなくて、

その思想をひっぺがえされることをその主は待っているんじゃないかと思いました。

 

以上、『新版歌祭文に関する考察』に関する考察です。

 

 

 

 

 

というわけで、

 

本番まで歌舞伎女子大学をみに来てもらいたいという思いを熱心に伝えるためにこまめに書くブログ

 

はこれにて終了で、また子育てブログ(不定期)に戻ります。

お付き合いいただきありがとうございました。