ヒロトとマーシーみたいな | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

歌舞伎女子大学の新作公演まであと一週間を切りました。

 

私は今回の公演は稽古に参加することが(子育てを優先させていただいて)
難しいため、現場からの声を届けるというわけにはいきません。

ですが、いつもと違って外側からみている分、より、

かぶじょの作品を観てほしい!という思いがどばどばと湧き出ています。

 

インタビューで俳優さんの声を聞いたり、映像や台本を共有してもらい

感じたことは、かぶじょのモットー「歌舞伎を他人事にしない」感が、

今回は一段と強い気がします。

 

無理やり自分たちに近づけるでもなく、遠いものと開き直るわけでもなく、

自然に繋がっているものを辿っていくと、それが歌舞伎と結びついていた。

という感覚です。

なので、特別な人を中心に進んでいきますが、特別な人のために捧げる作品にはなっていません。

 

と、こんな言い方をすると、「日常の延長線上」とか「現代にも起こりうる」

みたいなことを想像されるかもしれませんが、それとはちょっと違います。

山内晶氏による、極上の非日常(エンターテイメント)です。

 

山内×歌舞伎とは、例えていうなら

 

炊きたてご飯に錦松梅をかけるみたいな

 

パンケーキにコナコーヒー頼んじゃうみたいな

 

ホンマタカシが長澤まさみを撮るみたいな

 

とにかく

 

この取り合わせが実現することを世界は待っていた

 

 

 

 

という感じ。

 

 

 

それを劇場で体感してほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

夢をみたいという気持ちは、かぶじょをつくったときからずっと変わらないのだなと思う今日この頃です。