2016 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

書き出しに迷ってしまう時期に書き始めてしまいました。

今更あけましておめでたくはないですし、寒中お見舞いはブログで
申し上げることではないですし、とりあえず季節っぽいことを取り上げるならば




今年の恵方は南南東です





はい、気を取り直して今年もよろしくお願いいたします。

一月は全国の劇場で歌舞伎の幕が開きました。

かぼちゃより、七面鳥より、そして恵方巻よりも「おせち料理」が好きな私にとってお正月はテンション上がるし、初春の劇場はイベントやお飾りなどでおめでたい気分を二倍増しにしてくれるので、てんやわんやです。
(12月にリセットしたチケットホルダー内に既に二桁の枚数のチケットが…)

国立劇場では獅子舞が観れたし(が、写真とれず)
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歌舞伎座では2016初・めでたい焼まつりしたし(季節関係ない)
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浅草は…もう全部がめでたい。

あの町は89%お正月と同じ成分で出来ているんじゃないかと思うんです(個人の感想です)
そこに若手奮闘の新春浅草歌舞伎がくるのだから、わくわくしない訳がありません。
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新春浅草歌舞伎では、劇場ではもちろん、開場前も後も印象的なことがありました。

ちょうど中日くらいに、ご婦人が浅草駅を出たところで通りがかりの人に
「伝法院通りはどこですか」と通りすがりの人に尋ねていたようなので声をかけたら、
その方も浅草公会堂を目指していらっしゃっるとのこと。
嬉しくて道中お話をしたら、「昔は主人とお正月は毎年演芸ホールにきてたのよ」と。
今はおひとりになられ、今年から浅草の歌舞伎をみることにしたとお話してくださいました。
感想はうかがえませんでしたが、浅草の恒例行事を来年も楽しまれるに違いありません。

それから千穐楽を観劇したあと、浅草の(ぬたがおいしいと勧められた)居酒屋のカウンターでごはんをしていたら、
「杯が乾いてると割れちゃうから」と気づけばおいしい日本酒が注がれていたり、
ししゃもとそれに合うお酒を教えてくれたり、、浅草ならではのご相伴にあずかったり・・・

新春浅草歌舞伎は、「芝居と浅草の思い出がワンセット」で残る一か月なんだなとつくづく思いました。


ほんの数日、数週間で別人のように変わっていく役者さんたちを観ることができるこの公演は、本当に刺激的です。
多分数年後の一月に、今年の出演者の皆々が方々の舞台で活躍する姿を観て
「20代のとき浅草ではこうだった」と思い出す日がくるのでしょう


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そして燃え尽きもせず、次の公演に向かう姿は頼もしいとともに、おばちゃんとしては体を壊さないか心配(笑)


とはいうものの、今年も一年はじけていただきたいです。

さて正月といえば

「おみくじ」

の話題になることが多いですよね。

先日、吉と中吉はどっちが上かの論争になったとき、どうしても

半吉

が思い出せなくて「あの、時代劇みたいな、、」としかいえず、

結局




「茂吉」



とか


「助吉」



とか色々出したんですが、「半吉」がどうしてもでてこない。



数年前のブログで半吉を引きこれだけ騒いでいたのに…

(時代劇の部分しか思い出せてない)




そんな私の、今年のおみくじ結果は


末吉


という微妙な結果だったので、こちらのおみくじ結果を信じて今年もがんばります
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