満員御礼「歌舞伎の音を体感!~附け打ちWS~」 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

今年第一弾となる歌舞伎イベント!

「歌舞伎の音を体感!~附け打ちワークショップ~」の
企画・進行をお馴染みおくだ健太郎さんと務めさせていただきました。

ゲストは中村座やコクーン歌舞伎ほか、
各劇場で大活躍中の山崎徹さん!

定員を越えるお客様が神田ワテラスに集まり、
徹さんのお話・模範演技に聞き入ったり、
実際に附け打ちを体験したり。
充実の二時間でした。

毛氈の花道(レッドカーペット?!)

を徹さんと相合い傘で登場させていただきました(ぽっ)



色とりどりの台本と特注のジュラルミンケース。
附け板、附け木、3ペアを入れたら
すごい重さなのだそう。
(私は附け板一枚で腕の筋がピーンてなった)


徹さんのデモンストレーション。
場の空気を変える重みがあるのに、心地よい音。




花道を縦に並んで(笑)皆さんにも体験していただきました!


他にも
・動物に附けル
・大道具に附けル
・役者に附けル

などなど、盛り沢山の内容。
質問も沢山出て、皆さんが日頃、附け打ちさんのことをいかに気になっていたかがわかりました。

印象的だったのは、徹さんのお話の締めにスクリーンに映し出された
10年前のコクーン歌舞伎第一回の写真。
役者さんだけでなく
附け打ちさん含め、スタッフ皆さんとの集合写真でした。
中村屋の大きな笑顔。
この笑顔は裏方さんがいないと生み出せない。それを物語っている一枚でした。

それから
今月の国立劇場を拝見していて、
いつのまにか上手に出現、そして消え、、
どんな忍法を使っているのだろうと疑問に思ったので聞いてみたところ、
役者さんの目線がこちら側にあるときは移動しないなど、細かく決まっているとのこと。




音の追求だけでなく、役者さんへの気遣い、舞台上にいるということでのお客さんへの配慮、、、附け打ちさんのお仕事は
言葉で説明しきれません。

貴重なお話&ご指導本当にありがとうございました。



そんな感じで今年も始まりましたが
多角的に歌舞伎を知れる場所、それがワテラスの「神田de歌舞伎」なのだ!
と浸透していければよいなあ。

かつ、劇場へ足を運ぶきっかけとなれば
こんなに嬉しいことはありません。





来月は出張歌舞伎イベント。
さていったいなにが飛び出すのでしょう。


ヒントはこちら



※劇団四季、並びにディズニーは
関係ありませんよぅ