バババっと過ぎ去った三番叟 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

『木ノ下歌舞伎ミュージアム “SAMBASO” 
~バババッとわかる三番叟~』
京都は春秋座で無事に開催されました。

まず春秋座をご紹介。
芸術監督はこの方です


おもだか屋!



外階段に早速、木ノ下歌舞伎ミュージアムの垂れ幕が!


テンション上がります。

なかに入るとこの看板がお迎え


このキャプションの一つ一つ、木ノ下せんせとメンバー稲垣がオリジナルで書き起こしたのです。


まさに手作り、オリジナル、唯一のミュージアム。



茂山家からお借りした衣裳や貴重な面(800年以上前のものだそう!)

ちなみに上の三本の赤い三本布も、一本の赤布ロールから
測って切って縫って(脚立に)上ってくぐらせて、、、とやっていたら
日付が変わっていたことも今では懐かしい思い出です笑

式典会場にて出演者で記念撮影
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袖からみていて、この「祝の席」が金テープと共に
出現したときのお客様の驚いたというか、あっけにとられた顔が忘れられません。


主宰と今回特別出演の茂山童司さん。
三番三を舞うお姿は、本当に体に響き、いま自分がどこにいるかを
忘れてしまう心地でした。

そんな恰好よく舞われて、最後は木ノ下歌舞伎演出により割烹着を着せられるという
無茶ぶりにも応えてくれた素晴らしい狂言師の方。
式典の
「口癖は”伝統は俺が壊す”」では毎回爆笑でした。

手前味噌ですが、木ノ下歌舞伎がこの先
どうやって進化していくのかぜひ見守っていていただきたい。
そう強く思う公演だったように思います。


たぶんこのレポートを読んでも、一体なにが起こっていたのかわからないと思います。

それは大成功なのです。