七月大歌舞伎in大阪withきのかぶ | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

(つづき)
丸福珈琲から先生に松竹座の位置を教えてもらうも、
例によって方向音痴の私は逆方向を全力疾走。

駅が見えたあたりでおかしいことに気づき、戻り、人をかきわけ
松竹座に。

15枚分のチケットを発券機から出していると、
係のお姉さんが手伝ってくれた!
ダッシュした汗と、人の優しさに触れた感涙と
どちらかよくわからないしずくが頬をつたう。


というわけで、いってきたよ七月大歌舞伎!
番組が発表されたとき、これは多田組メンバーで行くしかないと思ったのです。
なぜなら、夜の部の幕開きがこの演目だったから!

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一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  渡海屋
  大物浦
       渡海屋銀平実は新中納言知盛       吉右衛門
          女房お柳実は典侍の局       魁 春
                相模五郎       錦之助
                入江丹蔵  種太郎改め歌 昇
                亀井六郎       桂 三
                片岡八郎       種之助
                伊勢三郎       米 吉
                駿河次郎       隼 人
               武蔵坊弁慶       歌 六
                 源義経       梅 玉
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この偶然ってないですよね。つまりは
関西の劇場で、同時に木ノ下歌舞伎と大歌舞伎が渡海屋・大物浦を
上演していたということです。
ふふふ

さて観劇会ですが、
初めて生で歌舞伎を見る方々も多く、
多田組以外のまこっさん、さやまさん、あきさん、ちかさん、うりさん、とっとさんも、
みんなハッスルしていてよかった!


でも、どう考えてもキノカブ役者とダブってしまい、
普通のお客さんは笑わないところで吹き出しそうになったり、
真面目なシーンでニヤニヤしたり・・・

でも改めて観て、ちゃんと古典を受け入れたそのうえで
壊して、再構築してるなと思えた。
みんなで観れてよかった。

そうそう、今回の七月大歌舞伎は
関西・歌舞伎を愛する会 第二十一回であり、
中村歌昇改め 三代目 中村又五郎さんの襲名披露であり、
  
ぴんとこナビでインタビュー
させていただいた中村種太郎改め 四代目 中村歌昇さん襲名披露でもありました!

photo:01

結局今回の襲名興行、東京、名古屋、大阪と三都市を観に行ったことになるなぁ。

photo:02
ちなみに幕間に折角だし、たこ焼き買ってみた。
いそいで食べたら熱かった!



歌舞伎をしっかり堪能し、とうとう東京へ帰る時間。
photo:03
関西なのでエスカレーターの右に寄っているTFJとSUGIちゃん

あ、終電だろうとアイスはしっかり食べます
photo:04
新幹線では色々考えて一睡もできず。


横浜までの間さみしくなっちゃうんだろうなという気持ちを

あと二回、あの役を演じれるという気持ちと

もう少しこの座組でつながっていられるんだなという気持ちで蓋をして、

東京でも頑張ります。