無意味だという意味 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

先週はほぼ日替わり打ち合わせデイズ。

色々なプロジェクトが進行している。
乗っかてるだけの船員にならないように、頑張らねば。

Ballet-Mobileのほうも、社長と打ち合わせをして、やれることはたくさんあると実感。
時間がないというのは言い訳だし、表面的な編集長では意味がない。
ユーザーの環境が変わっていることを無視してコンテンツのことだけを考えていては
どんどん置いていかれるし、かといってコンテンツが薄くなってもいけない。

そしてバレエも、歌舞伎もだけど、どうしたら先入観を取っ払えるか。
一部愛好者たちの占有物にせず、入りやすいドアを用意できるか。
初心に帰ろうと思った。

↓の活動もその一環。
「ヤングな(一般的には)女子が歌舞伎する」ことで
歌舞伎ってヒップホップとかバンド活動みたいなものっすよ。
という意思表明してきたつもり。

いや、これは後付けだな。

土曜日:
日中青年文化交流芸術大会2010ということで、
ハイバオ君と交流できて感動。
ただ上海万博ではなく、早稲田大学大隈講堂。

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日曜日:
毎年参加しているボランティアの朗読会で歌舞伎を披露。

この会は、初参加からもう4回目になる。

この朗読会に参加するようになったきっかけは、お世話になった松竹のとある大道具さん。
いっつもべらんめぇ口調で、昔ながらの職人だった。

体調を崩されたと聞いていたものの、舞台稽古にひょっこりいらしてくれたときに
「おめーの芝居は色っぽくねーよ」
といつもの調子でいわれたときはうれし涙が出た。

でも元気な姿をみたのはそれが最後。
実はこの朗読会の主催者は、その大道具さんの妹さんで、
初めてお会いしたのはお葬式でだった。

彼女はとにかくパワフル。
日本を愛し、世界を視野に入れて活躍されている方。
彼女にはあらゆる壁がない。
年齢も言葉も何もかもを超えて、誰とでも仲良くなりいつのまにか人が集まっている。

今年でその朗読会も最後にするとのこと。
忙しくてを理由に今回はろくに手伝いもできなかったことが本当に悔やまれる。

そんな私も含め、出演者全員に花束を用意してくださった心遣い。


言い訳とか
計算とか

いらないものは全部そぎ落として、
シンプルに生きたいと思った。

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