祈りは努力を媒介として届くと思うのです。 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

大事な日の前日、「明日上手くいきますように」とか
「失敗しませんように」と祈る。

そのとき「自分は祈るほど努力をしたか」
と必ず聞くようにしている。
もしもどきっとしたなら、そもそも祈る資格すらない。



バレエ「パ・キータ」のパ・ド・ドゥを無事に踊ってきた。

パートナーにも恵まれ、楽しむことが出来た。
直前、音楽が自分の方に向ってきてくれた気がして、
吸い込まれたように舞台に出ていけた気がする。

もちろん課題は山積み。
でも、いろんな方が「この振りが」とかではなく
私の「存在感」についてお言葉をくださったことが
本当に嬉しかった。

その後のペトリューシカのジプシーも、
先生とのやりとりとかを開放感と相まって
マイム、芝居を楽しめた。

楽しいって言葉は、使いやすいけど
色んな意味を内包している。

これからの芝居、歌舞伎、コンテ+日舞の舞台も
「楽しみ」なんだな、心から。

祈れる資格を持てる努力を、今はするしかない。

【思い出フォトアルバム】
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パートナーを務めてくれたジェームス。出てきたときの王子っぷりと、
普段の天然っぷりのギャップが超面白かった。
精神的な安定もくれるダンサーで、出る直前まで
近くにいて勝手にパワーをもらった。
また踊らせていただきたいと思える方。

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パ・キータの誇り高い衣裳。
私に力をくれました。

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チャコットさまさまなマイメイク道具。

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ゲネのとき、撮ってくださった方にいただいた携帯写真。
たぶんポワントが合わなくて内心ひーこらいってた時。




4歳から私にバレエとそれ以外のことを
教え続けてくれる、広い心を持った先生に心より感謝します。