こんにちは、お気楽です。
11月になり、急に寒くなりましたね。
おまけに今日は雨なので、大学の文化祭の招待状が来てたので、
悪友達と、母校の文化祭へ行く予定でしたが、中止となりました
ということで、You Tubeで、子供の時、見た映画を見ちゃいました。
題名は「太平洋の翼」
日本の戦闘機といえば、ゼロ戦くらいしか、知らなかった、洟垂れ小僧の
お気楽が、「紫電改」を知った映画です。
以下ネタバレ有りです。
公開:1963年1月3日
監督:松林宗恵 特技監督:円谷英二
制作:田中友幸
脚本:須崎勝彌
音楽:團伊玖磨
千田中佐 - 第343海軍航空隊司令:三船敏郎
滝大尉 - 301飛行隊「新撰組」隊長:加山雄三
安宅大尉 - 701飛行隊「維新隊」隊長:夏木陽介
矢野大尉 - 407飛行隊「天誅組」隊長:佐藤允
玉井美也子:星由里子
三原少佐 - イ号潜水艦艦長:池部良
第二艦隊司令長官:藤田進
丹下一飛曹:渥美清
稲葉上飛曹:西村晃
駆逐艦艦長:小杉義男
太平洋戦争末期、四国松山基地で最新鋭機紫電改を駆って本土防空で
活躍した、有名な343航空隊をモデルにした、大作です。
制作は名プロディーサー:田中友幸 そして
安心と信頼の松林宗恵・円谷英二・團伊玖磨のトリオです。
出演は正月映画らしく東宝オールスターキャストです。
(お気楽の田舎町では、数か月から1年遅れで見たんやろか?)
当時、お気楽達、洟垂れ小僧は、この映画を、学校で話す時
ラバウル航空隊の隊長が一番の人気でした。
昭和19年末、日本軍は各地で敗退を重ね、本土防衛をしようにも
ベテランパイロットは殆ど、戦死し、飛行機は底をつき、
新米パイロットばかりとなり、本土防空は絶望的になっていました。
そこで、千田中佐(源田大佐 戦後:参議院議員)は、南方に生き残っている
ベテランパイロットを日本に呼び戻します。
硫黄島で米軍に包囲されていた、安宅大尉と撃墜王:稲葉上飛曹は
三原少佐の イ号潜水艦に救助されます。
安宅大尉と撃墜王:稲葉上飛曹は、会話の内容から
鷲淵大尉と戦後大空のサムライと呼ばれるようになった
世界的に有名な坂井三郎中尉がモデルのようです。
そしてイ号潜水艦長役の池部良さん・・・・
名作「潜水艦イ-57降伏せず」を思い出しちゃいますよね ↓
http://ameblo.jp/sekandolifu/page-3.html
赤道の遥か南のラバウルは、戦争から、取り残され
日本に戻る、船も飛行機もなく、矢野大尉(モデル:林喜重)や
丹下一飛曹達は、畑を作ったり、隣の部隊から、オイモを強奪したりして、
餓えをしのいでいました。
そこで、一計を案じ、島をパトロールしていた、米軍の魚雷艇を
奪い、日本へ向います。
佐藤允さん、大人になるまで、名前がわからず、お気楽は
ラバウルの隊長で覚えていました。
いくら、魚雷艇に燃料を満載しても、日本に行ける燃料はナインヤケド・・
(という野暮なツッコミはなしですよ)
で・・・赤道を越えて、進んで行くと・・
敵駆逐艦と遭遇します。
全員、パイロットなのに、海軍なのでテキパキと動きます。
(突っ込み所満載のシーンです)
魚雷発射・・・・
しかし・・・敵駆逐艦を良く見てみると、日の丸の旗が~
駆逐艦の見事な操艦で、魚雷は、ハズレ~
怒った日本駆逐艦艦長の命令いっか
子供心にも、このシーン大笑いでした。(^O^)/
駆逐艦艦長(小杉義男)苦笑いして
「ショウガナイ奴らだ・・勝手について来い」
ということで、日本に帰れました。
この映画・・ラバウル航空隊のこのエピソードを見ただけで、
後のシーンは見なくても映画代払った価値有りです。
そして、最後の滝大尉(モデル:管野大尉)達はフィリピンで陸戦隊となり
敵軍と戦闘中でした。
大半が戦死、燃料タンクを撃たれた為、戦死者を投棄し
日本に戻ると、戦死した弟の事で訪れた女性(星由里子さん)に
飛行機から、投棄した事を、非難されます。
そして翌年3月九州沖に敵の大機動部隊がやってきました。
民家を銃撃するP51
逃げまどう人々
まだ、戦後18年なので、エキスラの皆さん、空襲経験者ばかりなので
リアル感、タップリです。
遂に、各地から集結した、ベテランパイロットが新鋭機紫電改で
迎え打ちます。
軍艦マーチと共に、飛び立つ紫電改
松林監督によれば、水を抜いた特撮大プールのセットで撮ったシーンだそうです。
円谷特撮・・もうサイコ~です。
この日の343航空隊が撃墜した敵機は、過去半年で全日本軍が撃墜した
敵機より多かったそうです。
いかに日本が疲弊し、闘う力が無かったか、愕然としますよね
松山基地を空襲する米軍艦載機
このシーンは自衛隊基地で、自衛隊機を飛ばして撮影したそうですが、
このシーンを監督した、梶田助監督によれば、爆発した破片が自衛隊機に
当たり、自衛隊機を傷つけたそうです。
撮影に協力した、自衛隊からは、松林監督(元海軍将校)、梶田助監督(元陸軍パイロット)だったせいか、サタヤミになったそうです。
そんな、大戦果を挙げた、343航空隊ですが、戦闘の度に、被害を受け
疲弊して行きます。
出撃の度に整列する、パイロットの数が減っていくのを、子供心にも
見ていて、痛々しかったです。
ここでも、加山雄三(若大将)、星由里子(スミちゃん)と
ちゃっかりデートしてます
松山城の設定なんでしょうが、どう見ても、小田原城ですよね
戦艦大和の出撃を護衛して、さらに、部隊はやせ細ります。
13mの大和の模型を山中湖に走らせ、ヘリコプターで撮ったそうです。
安宅大尉、矢野大尉も戦死した昭和20年7月
日本の空は、B29のなすがままとなってきます。
最期に残った滝大尉は、爆弾の雨を降らすB29に向い
「出て行け!」
「日本の空から出て行け!」と叫びながら
B29に体当たりします。
なんか、書いてて、つらくなっちゃったので、今日はこの辺で・・・
加山雄三、佐藤允、夏木陽介・・・東宝の戦記物にトリオで
何作も出てますが、全員死んじゃうのは、この映画だけのようです。
次はこのトリオと池部良が複葉機で大空を飛びまわる痛快作
「青島要塞爆撃命令」を書く予定です。(いつの事だか?)
↑
アオシマと読んだアナタ・・・
当時アオシマと読んだ小学校低学年の時のお気楽並の知性ですよ。
正解は:チンタオです
最期まで読んで頂きありがとうございました。