怪しげな新社長の新会社は4月から本格活動ということで、いろいろと事務所はばたついているようです。
手始めに事務所を移転したとか何とかなニュースを見て、果たしてその新会社に所属表明してるのは何人いるのかしらん……願わくばそこに大野智が含まれていませんように……と祈るしかない日々で、現在は小康状態というか、特に新情報も出てきてない今日この頃。
特にネタが無いので、未だぶすぶすくすぶり続けてる先日の漫画実写化騒動について思うところでも。
そもそもブログ主がこの件を気にかけているのは、話題の脚本家が「鍵のかかった部屋」を手がけた脚本家だから、なのですが。
世間の脚本家を叩く声……特に「原作クラッシャー」という異名について、それは脚本家を責めるのは酷じゃね? と思った部分がいくつかあったもので……
例えば、世間でもっとも叩かれている「ミステリという勿れ」の恋愛要素について。
ドラマにて、伊藤沙莉さん演じる風呂光刑事が菅田将暉さん演じる主人公、久能整に恋心を抱く描写がある、という点について「原作の風呂光はそんなキャラじゃない」とめちゃくちゃ叩かれていたのですが。
ドラマ見ていたブログ主は思う……え、そんなあからさまに恋愛描写あったっけ?
密かに気にしてる、レベルの恋愛描写で、そんな、原作とキャラ崩壊、と言われるほどの描写じゃなかったような。
原作読んだ人なら分かると思うのですが、ドラマ化時点で風呂光刑事が活躍する話って、1話以降はほぼ無かったのですよ。ドラマの後に始まった話にはあるけど。
原作では風呂光じゃなかった役回りに風呂光があてがわれて、刑事と大学生という本来ならそれほど関わりの無い二人がよく絡むことになる理由付けに恋愛描写が使われたのだろう、とブログ主は予想しているのですが。じゃあそこまでして風呂光をドラマに出したかった理由って、演技派で知られ知名度急上昇だった伊藤沙莉さんをドラマで出番増やしたかったからでは?
もちろん伊藤沙莉さんを責めたいわけじゃないですよ。伊藤沙莉さんを推したい事務所、キャスティングで話題を取りたいテレビ局、ついでに月9といえば恋愛ドラマ、というブランドに対するこだわり。全ての思惑が合致してのドラマ化だったんじゃないのかなあ、と。
例えば、世間で次に叩かれている「ビブリア古書堂の事件手帖」について。
原作では主人公の栞子さんはさらさらロングヘアの巨乳美人だったのですが、ドラマ化の際にキャスティングされたのはショートカットのイメージが強い剛力彩芽さん。さらに、原作では主人公の「妹」だったポジションが「弟」に代わり、キャスティングされたのが当時まだジャニーズJr.で現SixTONESのメンバーであるジェシー。まあ。ドラマ見てたけど、しばらく同一人物とは気づかんかったわ。大きくなったなあ……
ともかく、このドラマは内容よりもキャスティングでめちゃくちゃ叩かれたわけですが、剛力彩芽さんて当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの女優さんと言うか、とにかく毎クール主演ドラマが放送されてたくらいの売れっ子(もしくはごり押し)女優さんで、そのキャスティングの権限が脚本家にあったとは思えないんだよなあ……
さらにジャニーズキャスティングについては、それこそ世間は事務所のごり押しと散々叩きまくってる癖に何故ここが脚本家のせいになるのか。事務所の売り込みかテレビ局のごますりか知らんけど、話題の原作のドラマ化に際してどこかにジャニーズをねじこみたい。ただし演技力はまだまだな新人なので、そんなに重要な役にキャスティングはできない。でも1話限りとかではなくレギュラーとして出演させたい……で、原作ではそれほど出番が多くなく、でも大体、毎回名前は出ていて、でも事件にはそれほど深く関わってはこない「妹」がちょうどいいポジションだから、と弟に変えられたんではないかな、とか……
そんな風にいろいろと想像を巡らせてみると、「鍵のかかった部屋」が原作と全く別物になった理由も見えてくるというものですよ。妄想だけど。
多分だけど、先に大野智のキャスティングありきだったんではなかろうか。「鍵のかかった部屋」は、最初殺人事件が起きるミステリということで深夜枠での放送が検討されていたけれど、何だかんだあって月9での放送に落ち着いた……ってどっかでプロデューサーが語ってましたが、少し前に「怪物くん」が大ヒットして実績を作った大野智主演ドラマなら、数字が見込めるから月9で放送したい、となったんではないかなあ。
そして今でこそ恋愛の無いドラマ、も珍しくはなくなってますが、当時はまだまだ、月9と言えば恋愛ドラマ、が健在だった頃。確か「月9初の密室特化型ミステリー」とかいう触れ文句で放送されたんではなかったかな……
何だか長くなったので、この話、続きます。