鍵のかかった部屋 1話感想① | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

「世界一難しい恋」のお話し目当てでうちのブログに通って下さっている方、申し訳ありません。

関西ではただいま「鍵のかかった部屋」再放送中につき、ブログ主に鍵部屋フィーバーが再来してます。

ここで鍵部屋の感想書いてもいいかな? という前回記事にお優しいコメント下さった方々、ありがとうございます!

お言葉に甘えて、しばらく「鍵のかかった部屋」の感想書いて行きたいと思います!

「世界一難しい恋」のファンなんだ、鍵部屋は知らないなあ、という方がいらっしゃいましたら、これを機にぜひ! 最初はDVDレンタルとかでも構わないので鍵部屋も見て頂きたいです!

鮫島零治とはまた違う、喜怒哀楽をあまり出さない榎本径も、とても、とっても魅力的ですから!


さて、記念すべき鍵部屋1話は、2012年4月16日に放送されました。

もうあれから4年も経つとは……月日が流れるのは早い。

鍵部屋の始まりは、青砥純子嬢がベテラン弁護士、芹沢豪の部下になるところから話がスタートしました。

事務所に入所が決まるなり、いきなり一人で仕事任される純子。

おそるおそる出向いてみれば、いきなり「自殺って言われてるけど実は社長が殺されたっぽい」という、んなこたー警察に頼めよと言いたくなるような相談を持ち掛けられて、まだまだ新米弁護士の純子は目を白黒させてます。

ちなみにフリードマン・芹沢法律事務所は企業法務専門なので、殺人事件の捜査は専門外だと上司の芹沢は取り合いません。そりゃそうだ。捜査は弁護士の仕事ではない。

しかし生真面目で優しい純子は、あの社長が自殺なんかするもんか、殺したのは専務だ! だって専務はお金を横領してたんだぜ! っておいおい、殺人事件の容疑かける前に横領の容疑で訴えなさいよ的な訴えに心を痛めてます。


何とかできるなら、何とかしてあげたい。もし本当に専務が犯人なら、きちんと法にのっとって裁きを……


ってな部下の苦悩などいざ知らず、芹沢は顧問となっている銀行に出向いて、どでかい金庫の中で頭取とおしゃべりに夢中。

頭取と弁護士を残して、部下らしきおっさんがどこかへ姿を消し、金庫の前に一人取り残される純子。

そして目の前には、何やら意味ありげなスイッチが……


そこでぽちっとな、としてしまった純子を責めてはいけないのです。何故ならこの純子のポカミスがなけりゃ、この後の運命の出会い(※視聴者と径くんの)が訪れることはなかったのですから!!!


がっこんがっこんと閉まりゆくドア。何でー!? と絶叫しながらドアにしがみつき、そのままひきずられていく純子。いやーなかなかの美尻でしたねとか言ってる場合ではない。

一方、戻ってきた銀行員はずるずるずるーっと純子を引きずりながら閉まっていくドアに驚愕です。

何で外の大騒ぎに中の2人は気づかないんだ。さっさと出て来いよ、という疑問はさておき。

慌てて止めようとするも時すでに遅し。バターン、と閉まってしまった超分厚いドアは人間の力でどうこうできるようなもんではなく、本日金曜日のため、次にドアが開くのは月曜日の朝。緊急時にドアに取り付けられたダイヤル式の錠でも開くことはできるけど、暗証番号は中に閉じ込められてる頭取しか知らない!


このままだと頭取&芹沢は金庫の中で金曜・土曜・日曜の三日間を過ごす羽目になる。水も食事もなくむしろ空気すら限られた空間の中、2人の運命やいかに!?


わたしはここで思った――芹沢は携帯を所持してなかったのか。純子が芹沢に電話かけて中の頭取に暗証番号聞けばよかったじゃないか、と。


ま、それはともかく。


頭取(と、芹沢)が閉じ込められたことで銀行はパニック。自分のせいで上司の命が危険にさらされている、という事実に純子もパニック。ああ、どうしようどうしよう――とうろうろうろうろしているそのとき。


その彼は、颯爽と純子と視聴者の前に現れた。


きっ、と銀行の前に横付けされるワゴン。

車体に書かれた「東京総合セキュリティ」の文字。

脚立と鞄を手に、運転席から降りて来る人影。

「東京総合セキュリティ」のロゴ入りジャンパー。

耳につっこまれた白いイヤフォン。

高そうな革靴。


大騒ぎしている銀行員にも、絶望のあまりしゃがみこんでいる純子に目もくれず、その彼は金庫の前立ちはだかった。


片手に抱えた低めの脚立に腰かけて。透明な手袋を身に着けて。膝の上に置かれたパソコンのキーを無造作に叩きながら、彼は慣れた手つきでダイヤルに手をかけたのです……


銀行員「おい、誰だ君は?」

榎本「東京総合セキュリティの、榎本です。守衛から連絡を受けて来ました」


榎本径、見参!!!


乱暴に肩をつかまれても全く動じる様子もなく振り向くその横顔の美しかったこと……!

わたしが榎本径に一目惚れした瞬間でありました。


――ここで再放送に関する苦情をば。

この後、榎本は銀行員からさっさと帰れ、どうせ無駄だと冷たくあしらわれるのですが、ガン無視でイヤフォンを耳につっこんで再びパソコンに向かいます。

そんな榎本の様子に興味を駆られた純子、そっとその傍に歩み寄り、榎本の肩を叩きます。


純子「これ……何ですか?」

榎本「ダイヤルを回して重くなったキーを(中略)一億変換ダイヤルとも言われ(後略)」


何でこのシーンカットした!!!!


ここ一話での超重要シーンやん! 榎本の人となりの一端が垣間見え、かつ純子との初めての触れあいとなる榎青(※知らない人は知らないままでいた方がいい)ファンには切っても切り離せないシーンやん!!!


再放送は本放送より若干放送時間が短くなるため、あちこちカットされてしまうのは仕方のないこととはいえ……本当にここは残して欲しかったなあ……!


とにかく、蘊蓄まくしたてる榎本は、どこまでも無表情で言葉にも全く抑揚がなく、それでいて一切とちることも詰まることもなくまさに立て板に水です。

弁護士として人並み以上の頭脳を持ち合わせているであろう純子もさすがに途中でギブアップ!


純子「もう結構です! あの……鍵、開けて下さい」

榎本「…………」


泣きそうな顔でストップをかける純子に、榎本はやっぱり無表情で金庫に向き直ります。傍目には何とも思ってないように、ってかよくあることだと気にもしてないように見えますが、フィルターかけた目で見ると若干残念そうに見えなくもないぞ?


そして……


ガタッ、という音に純子が顔を上げると、パソコンをしまいこんだ榎本が脚立抱えて立ち上がるところでした。

立ち去ろうとする榎本に吐き捨てるようにつぶやいたのは銀行員。


銀行員「だから言ったでしょう、無駄だって」

榎本「…………すいません」


その銀行員に向かって、榎本は?


榎本「思ったより、手間取りました」

銀行員&純子「え?」


ドアの前から邪魔な障害物(脚立と自分の鞄)を取っ払った榎本。絶対動くはずのなかった、ダイヤル横のレバーに手をかけます。


ガチャっ!!!


かっこよかったよ径くん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

横柄な銀行員が驚愕の表情浮かべて「まだ17分しか経ってないのに!」って言ってる中、あくまでも表情変えず重たいドアをずーりずーりずーりと開けていく姿、めっちゃめっちゃかっこよかったよ!!!


ずるずると開いていくドアに、「開いた!? 開いたの!?」と飛び出してくる芹沢、「わたしのせいですいません!」と謝る純子に「これ閉めたの君!? 何なんだよお前は!!!!」と金庫の前で喧嘩を始める弁護士2人。

それをよそに、銀行員たちは「たった17分で大金庫の鍵が破られるなんて……このセキュリティは大丈夫なのか?」と若干不安そう。

そんな周囲の喧騒をよそに、榎本径は、余計な言葉は一切発することなく、黙ってその場から姿を消してしまったのです――


あー冒頭の感想だけなのにめっちゃ長くなってしまった!

とにかく! とにかくとにかく!

鍵部屋の魅力と言ったら、凝ったオープニングとかスタイリッシュな音楽とかとにかくいろんな意味でかっこいいドラマだったんですが!!


わたしはこの冒頭の10分間で、榎本径に完全に惚れたんです!!


というわけで続きはまた明日!!