インターネット投票のメリットとデメリット | イシコのセカイサンポ

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旅行作家イシコの活動記録一覧です。
著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎)、「世界一周ひとりメシinJapan」(幻冬舎)、「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」(幻冬舎)「世界一周飲み歩き」(朝日新聞)

前回の安八町議会議員選挙の投票率は58%。
今回、その投票率を下回る予想は選挙前から言われていました。
実際、選挙が始まり、選挙カーで周っていても、それを強く感じています。
 
政治、特に地方政治への関心が薄れていること、
統一地方選挙で他の選挙と一緒ではなく、単独での町議会議員選挙であること、
10名定員で、前回は13名立候補、今回は11名立候補なので、立候補者数と投票率の比例することなど、
理由はいくつも考えられます。
 
「ネット投票でも導入しないと投票率は上がらんのやて」
 などと同世代の方から言われることもあり、僕も興味はあります。
 
手軽でしょうし、記入のミスによる無効票は減るでしょう。
たとえば、投票用紙に名前を書いた横に、「がんばれ!」などと応援メッセージを入れた場合も無効票になり、立会人(集計した投票用紙をチェックする係)の際、見かけたことが何度もありますが、それはなくなります。
 
もちろん、心配な部分もまだまだあり、
セキュリティ上の問題、数え直しができない、高コストなどがあげられるでしょう。
 
導入している海外の国ではどうか。
フランスは10年ほど前から在外フランス人に向けて、インターネット投票を導入し、
5年後、セキュリティ上の理由から中断しました。
 
オーストラリアは、一部の州で、障害者の秘密投票の権利を保障するために導入し、一度も中止されることなく、現在は遠隔地に住む住民も対象になっています。
 
よくインターネット投票にすれば投票率が上がると言われますが、
IT先進国のエストニアは全土で導入されていて、
利用率は上がっているけれど、投票率は上がっておらず、50%程度のまま。
 
ネット投票の前に、そもそも政治に興味を持っていただくためにどうしたらいいかが改めて浮き彫りになりました。
 
ちなみに今回、安八町の町議会議員選挙では、
物価高騰対策の補助金を充て、
期日前投票された方には、サランラップとアルミホイルがいただけるらしい。
たとえ賛否があったとしても、僕は、こういった自治体の模索、挑戦を応援しています。

僕にとって、アルミホイルで思い浮かべる一つが銀杏なんだよなぁ。