すべてニンゲンのせい？
環境破壊
現在のセカイを理解するためにはとても重要なファクターだよ。
あまりにも範囲が広いので、正確に押さえていこう。
まずは言葉の意味からだね。環境破壊とは「公害や自然破壊などで
環境の状態が悪化したり、破壊される事態のこと」を言うんだけど、
より具体的に整理すると、大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、
地盤沈下に土壌汚染、自然生態系や自然景観の破壊、歴史的、文化
的な遺産などの破壊のことを言うらしいけど、それだけ見ると、そ
の
原因の大半はニンゲン
という認識も当然のように成立するよね。
ホントのところはどうだろう？ 順番に整理して考えよう。
まず、大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌汚
染に関しては間違いなくニンゲンの活動が大きな原因であることは
間違いないね。文明の進展、重工業の発展、飽くなき探究心とより
便利な生活への意志、止まることのない利益の追求、国家的なエゴ
などがあいまって上記の環境破壊は進行して来たし、これからもそ
の流れは変わらないだろうね。
そしてお次は、自然生態系や自然景観の破壊、歴史的、文化的な遺
産などの破壊ということなんだけど、こちらは必ずしもニンゲンの
せいだとは言い切れないね。というのも、天災や生存競争による淘
汰なども大きな要因ではあるからね。ここはハッキリとニンゲン由
来の破壊かどうかを吟味する必要はあるね。
でもさ、ボクらの存在が自然環境にとって大きなマイナス要因とし
て働いている面があることは否定出来ないよね。たしかにそうなん
だけど、それだけでもないということもシッカリと理解した方が良
い。これはヒジョーにデリケートなハナシになるよ。