春先が流行のピーク!特に妊娠中に注意が必要な風しんって一体どんな病気? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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昨年平成25年、春先から初夏にかけて大流行した風しん。

厚労省調べによると、昨年度には累計14,357例の報告があり、首都圏や近畿地方での報告が多く、患者の7割以上は男性で、うち20代~40代が約8割を占めました。

風しんは子どもの病気というイメージがありますが、前回の流行では感染者の90%が大人で、その中でも風しんの予防接種を受ける機会のなかった20~40歳代の男性が多く占めています。

風しんは、風しんウイルスの感染による全身の病気で、発熱やカラダにブツブツがでるなどの症状がありますが、大きな問題になるのは、妊婦さんが感染した場合です。

ここでは風しんと予防するワクチンについてみてみましょう。

◆風しんとは?

【どんな病気?】
風しんウイルスの感染による全身の病気です。

【症状や経過】
最初は、熱が出る・からだにブツブツが出来る・耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れるなどの症状があります。リンパ節の腫れはおよそ3~6週間くらい続きます。その間、少しふくらんだ小さくて赤いブツブツが全身に広がります。

【重症になると】
はしかに比べると感染力が弱く、重症化することも少ないといわれています。
ただし、免疫がないまま大人になり、妊娠初期に感染すると、約20%の 確率でお腹の赤ちゃんにも感染し、先天性の心臓病、難聴、白内障などの症状がある「先天性風疹症候群」になることがあります。特に難聴はとても重い障害と して残ります。他にも、網膜症・糖尿病・発育が遅れる・精神発達が遅れる、などの症状がみられこともあります。

【潜伏期間】
14~21日(平均16~18日)

【感染経路】
飛沫感染(咳やくしゃみなどによる感染)

◆麻しん(はしか)とは?

【どんな病気?】
麻しん(はしか)ウイルスの感染による全身の病気です。

【症状や経過】
感染すると約10日後に、熱が出る・だるい・不機嫌になる・咳・くしゃみ・鼻水・目の充血などの症 状があり、乳幼児ではお腹が痛い・下痢をするなどもみられます。この頃に、頬の内側に特徴的な1mmくらいの白い斑点がみられます(カタル期)。熱が少し下 がってから半日後くらいにまた高熱が出て、耳の後ろ・首・おでこのあたりからブツブツが出始め、翌日には顔・胸や背中・腕に、2日後には手足の先まで全身 に広がり、やがてブツブツがつながってきます(発疹期)。
この間も高い熱が続いていますが、3~4日で熱が下がり始め、風邪のような症状もだんだんと治まってきます(回復期)。

【重症になると】
合併症として、肺炎、中耳炎、クループ症候群、心臓の筋肉の炎症、脳の炎症などがみられます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者の1000人に1人にの割合で脳炎が発症するといわれています。死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

【潜伏期間】
10~12日

【感染経路】
空気感染(はしかの人が近くにいると感染する)・飛沫感染(咳やくしゃみなどによる感染)・接触感染(菌が付いた手やタオルなどのもので目・口・鼻などをさわることで感染)


◆妊婦中に風しんに感染すると?

妊娠初期に感染すると、約20%の確率でお腹の赤ちゃんにも感染し、先天性の心臓病、難聴、白内障などの症状がある「先天性風疹症候群」になることがあ ります。特に難聴はとても重い障害として残ります。他にも、網膜症・糖尿病・発育が遅れる・精神発達が遅れる、などの症状がみられこともあります。

「先天性風疹症候群」は妊婦さんが風しんにかからないことが唯一の対策であるため、妊娠中は、風しんの抗体を持っているかどうかを産婦人科で検査をします。

十分な抗体をもっていれば、感染の心配はありませんが、抗体が少ない場合、妊娠してからは予防接種を受けることができないため、人混みを避けて、夫や家族、職場の同僚など、周囲の人に予防接種を受けてもらい、風しんを持ち込まないようにしましょう。

◆風しん、はしかを予防するMRワクチン

風しんのワクチンには、風しんだけを予防する「単独ワクチン」と風しんとはしかの2つを予防する「混合ワクチン(MRワクチン)」の2種類があります。 成人には、はしかの抗体が無い人も多いので、専門家は混合ワクチン(MRワクチン)の接種をすすめています。

早めにしっかりと免疫をつけるために、1歳の間に受けることをお勧めします。MR(はしか・風疹)ワクチンは、麻疹(はしか)と風疹の両方を予防するため のワクチンです。麻疹(はしか)はとても感染力が強く、ワクチンで免疫をつけておかないととても多くの人が感染します。風疹は、麻疹(はしか)ほど感染力は強くありません。しかし、合併症や後遺症が残ることもあります。

妊婦検診での血液検査で風疹の抗体価が低かったお母さんは、つぎの妊娠までに念のため、風疹の予防注射を受けておくことをお勧めします。

◆ワクチンの助成金

風しんの大流行を受け、東京や神奈川をはじめ全国の自治体では、妊娠を希望する女性とその夫、妊婦の夫などに予防接種にかかる費用を全額、または一部の助成を始めています。

また、接種対象を今すぐではなくても将来的に妊娠を希望する女性、19~49歳の全住民、としている自治体もあるので、お住まいの各自治体に問い合わせしてみましょう。

風しんには治療薬はありません。周りに妊婦さんがいない、子育て世代ではないという人も、自分自身が媒体となってしまわないよう、ワクチン接種をして感染を広げないようにしましょう。

(監修:有秋台医院 副院長 医学博士 鶴岡信栄先生)