歯が溶ける? リンゴが炭酸飲料より4倍歯に悪いってホント!? FC2 Analyzer | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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■リンゴは炭酸飲料よりも歯に悪い!?

 数年前にこんな記事が海外サイトに出ていました。ロンドンのキングスカレッジのデビット教授によると、リンゴは炭酸飲料に比べて最大4倍も歯にダメージを与えるといった内容です。

「リンゴは酸が強いためゆっくり食べると歯にダメージを与える可能性がある。でも一般的に歯に悪いとされやすい炭酸飲料などは歯にダメージを与えるリスクの増加が見られなかった」とのこと。

 リンゴは酸性度が高く、食べるのに時間がかかるため、それだけ歯のダメージにつながりやすいといったところでしょうか? しかし、リンゴは体に良い食べ物で、牛乳やチーズなどと一緒に食べれば中和され、食後に水で酸を洗い流すことができるとのことです。

 最近は酸性食品は歯に悪いといったイメージが強くなってきましたが、歯に悪い「かも」しれないのであって、体に悪いものではない……というものが多いのも事実。酸性かアルカリ性か?

というよりも、栄養成分などのバランスを重視することが大切です。そこで、歯の心配をせずに体に良い物が食べられるよう、酸性食品の歯へのダメージリスク軽減法について考えてみました。

■酸性食品と虫歯、歯を溶かす原理は同じ?

 人体の中で最も硬い組織は歯です。食べるために毎日使用しても、数十年は使い続けることができます。

しかし、最大の敵は酸。虫歯も虫歯菌が出す酸で歯を徐々に溶かして穴を開けていきます。酸で溶けた穴の内部にプラークがたまっていれば、どんどん内部を溶かして穴が深くなっていきます。

 このように歯が溶けることを「脱灰」と呼びます。酸性食品も歯を溶かす原理は同じですが、下記でその違いについてまとめてみます。

□虫歯

・プラーク(虫歯菌)が原因
・細菌が出す酸によって、プラークの接触面の歯を溶かし内部に穴を開ける
・細菌の栄養は糖など
・食事の開始3分以降に、プラークの直下から脱灰が始まる

□酸性食品

・酸性の食品が原因
・歯の表面が酸にさらされるため、歯の全面が溶ける
・食べ始めてすぐに歯が酸の影響を受けて脱灰が始まる

 考え方としては、虫歯はプラークが存在しなければ進行しないが、酸性食品は歯に触れている時間だけ歯を溶かします。

しかし、虫歯はプラークが除去されずに長期間付着していることが多く、放出される酸の影響を局所的に長時間受けます。そのため、穴が開きやすく、酸性食品よりもダメージが大きいことが多いようです。

 酸性食品を摂取しても、短時間であれば唾液の成分が中和してくれるため、それほど影響があるとは考えにくいでしょう。しかし意識的に酸性食品を長時間口の中に放置しておけば、虫歯よりも歯が溶けてしまう恐れがあります。

■酸から歯を守るポイント

□自己修復の範囲内であれば問題なし

 歯が一度溶けたとしても心配はいりません。食事のたびに唾液の成分によって中和と修復を繰り返します。しかし、唾液の分泌が減少した高齢者などは、なんらかの対策が必要になります。

□修復時間を作る

 歯の修復のための時間を作るため、3~4時間程度食事の間隔をあけましょう。また、酸性の強い食品を食べた後は、すぐに歯磨きをしないようにしましょう。

□ストローを利用する

 酸性の飲料などを飲む際は、ストローを使用して、なるべく歯に触れないようにしましょう。

□撃を加えない

 脱灰が起こっている最中に硬いものを噛んだり、歯ぎしりをするなどの咬み合わせの衝撃によって、歯にひび割れが起こりやすくなったり、ひびの内部が脱灰されダメージが広がります。歯に受ける衝撃を最小限にしましょう。

□プラークは脱灰を加速

 酸性食品とプラークが組み合わさると、最速で歯を溶かす可能性があります。日頃からしっかりとブラッシングを行うことは、酸性食品のダメージを最小限にすることにもつながります。

□水やアルカリ食品で中和

 虫歯の原因の酸は、プラークの内部で進行するため、水で洗い流した程度では内部まで浸透せずに中和は困難です。しかし、酸性食品などの表面的ものであれば、洗い流すことでダメージを最小限にできる可能性があります。

 歯のために酸性食品を遠ざけるのではなく、食べる前後のちょっとした対応を心がけることをオススメします。