普段の正しい歯みがきで歯周病は十分に予防できる! | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

いまは歯ぐきの健康を保っている人でも、今後のケア次第でいつ歯周病になるかもしれません。

 

歯周病の予防・根絶の大前提は、きちんと歯垢を取り除く「歯みがきの仕方」。この機会に、歯ブラシの選び方やみがき方についてもう一度考えてみませんか?

◆デンタルフロスや歯間ブラシも併用したい

私たちが普段の生活の中で実践できる歯周病への予防策は「歯垢の除去」のみ。日本歯周病学会認定医の榎本拓哉先生は、「デンタルフロスの使用を生活習慣として取り入れてほしい」と言います。

WHO(世界保健機構)の歯周病に関する提言でも「歯間部に炎症がある場合には歯間部清掃用具が必要であり、歯周病により歯肉が下がった人には必要不可欠」とされています。

厚生労働省の平成23年の調査によると、歯間部清掃用具の使用率は35~44歳で44.8%、45~54歳で45.7%と、歯周病が多い年代でも半数以下という結果でした。
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◆日本歯周病学会認定医の歯みがき

では、歯周病の専門家は実際にどんな歯みがきをしているのでしょうか? 

榎本先生の場合は、「毎食後に歯みがきをし、1日1回はデンタルフロスを使用する」とのこと。デンタルフロスを使う際は、コップの水に「イソジン」などの消毒液を1、2滴入れ、その液をフロスに付けながら歯間に通すそうです。歯みがきはフロスのあとにするのだそう。
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◆歯ぐきの溝をきちんとみがく正しいブラッシング法

正しいブラッシングのコツも聞きました。「歯周病の予防には、歯面に歯ブラシを直角に当て、小刻みに左右に動かす『スクラビング法』でまんべんなく磨いてください。特に歯周病患者には『バス法』で歯ぐきをケアするよう指導しています。

歯に対して45度に歯ブラシを当て、毛を歯周ポケットに入れて固定するようにして、ブラシを左右に小刻みに動かす方法です」。歯肉溝は形状が多彩なので、場所によって磨き方を変えるのが望ましいそうです。

前歯の裏側は、ブラシの「かかと」の部分を使って前に向かってかき出すように縦にみがきましょう。
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◆お勧めの歯ブラシは「コンパクトで“普通”の固さ」

ドラッグストアやスーパーなどでは、実に多様な形の歯ブラシが売られています。榎本先生のお勧めは「コンパクトで普通の固さのもの」。

ただし、歯肉が腫れているときや、歯周病で手術をした際の治りかけの歯ぐきには、柔らかい歯ブラシが適しています。

先端にいくにつれ毛先が細くなる超極細毛の歯ブラシは歯肉溝に溜まった歯垢をかき出しやすい反面、繊細なために交換時期が早くなります。毛先が開いたらすぐに取り替えないと効果がありません。
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◆電動歯ブラシと手みがきはどっちがいい?

では、電動歯ブラシと手磨き、どちらが歯周病予防に適しているのでしょうか。以前は、電動歯ブラシと手みがきはどちらが歯垢除去に優れているのか、論争があったそうです。

「現在は電動歯ブラシも性能が上がり、しっかり磨けば手みがきと効果はほとんど同じです。

 

電動歯ブラシでもヘッドを歯と歯ぐきに対してきちんと当てて使えば非常に効率よくみがけます」とのこと。かかりつけの歯科医院でみがき方について相談するのも有効です。

毎日の正しいケアで十分に予防できる歯周病。正しい口内ケアを生活習慣として取り入れたいものですね。
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協力:榎本拓哉医師(日本歯周病学会認定医・Smile10デンタルクリニックドクター)