夏の到来は目と鼻の先!体を美しく保つために必要な成分が食べるだけでとれる、夢のような食材を紹介© 日本テレビ
『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『夏にまだ間に合う!痩せてキレイになる食の最新科学』
『やせ菌・デブ菌の新常識!日本人が多く持つ“新やせ菌”の増やし方!』
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の副所長、國澤純氏は、ダイエットにおいて現在世界的に注目されている、やせ菌と呼ばれる腸内細菌について解説。
生まれ育った地域や人種によっても多種多様であるという腸内細菌だが、今回は國澤氏らが発見した、日本人が多くもつやせ菌『ブラウティア・ウェクセレラエ』(以下、ブラウティア)が紹介された。
日本人の実に約9割が保有していると考えられるブラウテ
ィア。しかし多くの人は宝の持ち腐れで十分にその効果を発揮できていない可能性があるという。通常、日本人の腸内のうち約3%存在する菌で、約6%にすることで本来の効果で作用するからである。
國澤氏は、ブラウティアを増やすことのできる食材として、大麦を紹介。なんと大麦には、ブラウティアが増えるうえで必要となる食物繊維が、他の食品に比べ圧倒的に多く含まれているとのこと。
ダイエット効果を発揮するには、少ない量でも毎日、食事に取り入れる必要があり、白米なら一合(150g)に対し、大麦20g程度を足して食べると効果的であると解説された。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 副所長
國澤純
『ダイエット・日焼け・シミ・シワに効果的 昨年9月発見!! 超硫黄分子を増やす最強食材!』
大阪公立大学大学院理学研究科 生物化学専攻の笠松真吾准教授は、昨今、体に対して様々なうれしい効果をもたらしてくれることが判明した、『超硫黄分子』について解説。
人間の体内にも存在する硫黄原子は、体の働きに密接にかかわっているという。なかでも炭素などに両端を挟まれ、硫黄が連結してできている超硫黄分子は、脂肪の燃焼に必要な代謝を行う、
ミトコンドリアの硫黄呼吸において必要な分子であり、また強い抗酸化作用を持つため、皮膚の細胞内に活性酸素が発生することが原因で現れる、シミ・シワの予防にも効果を持つという。
この超硫黄分子がなければ、『ミトコンドリア』が呼吸できずに細胞が死んでしまうため、超硫黄分子は体の様々な不調を予防するうえで、極めて重要なものだという。
今回笠松氏は、最新研究によって判明した、超硫黄分子を増やすことのできる食材として、ブロッコリースプラウトを紹介した。ブロッコリースプラウトは大量の超硫黄分子を含む上に、がん細胞を殺す作用のある『スルフォラファン』という成分まで含んでいるのだとか。
熱を加えてしまうと、せっかく大量に含まれる超硫黄分子が崩れてしまうことから、生で食べることが推奨された。また発芽後5日目が最も超硫黄分子が多く含まれるタイミングだという。
園芸店などで豆から購入した場合、3.5g程度の豆が、30g程度にまで成長するため、一食あたり約13円程度(番組調べ、参考価格)で済んでしまう。
ただし、スルフォラファンには、体内のバクテリアを殺す作用があるため、腸内環境のバランスを維持するためにも、2日に1回、30~40g程度摂取すれば十分と注意喚起がなされた。
大阪公立大学大学院理学研究科 生物化学専攻
准教授 笠松真吾