老ける原因は「からだのサビ」
老ける原因は加齢によるものが大きいですが、実は生活習慣が原因で老化が加速しやすいと考えられています。具体的には、ストレスの蓄積・喫煙・運動不足・肥満などです。
上記の生活習慣が続くと、体内の活性酸素が増加し、体のサビといわれる「酸化」を引き起こしやすくなります。
酸化を防ぐためには生活習慣を整えることも大切ですが「抗酸化作用の高い物」を摂取することも、老化を遅らせることに役立つと考えられています。
からだのサビを防ぐ飲み物は「緑茶」
抗酸化作用の高い飲み物で代表的なものは「緑茶」です。緑茶は優れた栄養素が豊富なうえに手軽にコンビニやスーパーなどで購入できるので、毎日飲んで欲しいおすすめの飲み物です。以下に、緑茶に含まれるアンチエイジング成分を2つ紹介します。
強い抗酸化作用をもつ「カテキン」
緑茶の渋みは、ポリフェノールの一種「カテキン」によるものです。このカテキンは強力な抗酸化作用をもち、老化やシミ・シワなどの原因である活性酸素の除去をサポートします。
老化予防にももちろんおすすめですが、カテキンは健康効果が高いことも特徴的です。抗がん作用や抗ウイルス作用、悪玉コレステロールを下げる作用など多くの効果が発表されており「見た目も体の中も老けたくない人」は積極的に摂取したい成分の一つです。
美肌のビタミン「ビタミンC」
緑茶には美肌ビタミン「ビタミンC」も含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に必須のビタミンで、不足すると肌のハリがなくなり、シミやシワの原因となります。
また、ビタミンCも抗酸化作用が高いため、老化の原因である活性酸素から細胞や組織を守ります。ビタミンCは、茶類の中では緑茶類(玉露、抹茶、せん茶、番茶など)のみ含まれており、紅茶や烏龍茶、コーヒーやココアには含まれていません。
ちなみに、煎茶では「浸出液100gあたりビタミンC6mgと」そこまで含有量は多くありませんが、せっかく飲み物を摂取するのであれば少しでも美肌ビタミンを摂取できたら良いですよね。
緑茶を楽しみながら老けないからだづくりを目指そう
緑茶の香りや渋みのある味わいは、疲れている時にいただくと「ホッ」とする癒しの瞬間です。また、近年、緑茶は様々なフレーバーをつけた商品が販売されています。
「白桃グリーンティー」や「季節の桜グリーンティ」など、普通の緑茶に飽きた方は、様々な香りを日替わりで楽しむのも良いですね。緑茶に含まれる豊富なカテキンやビタミンCを毎日摂取して、内側から老けないからだづくりを目指しましょう。
参考:
・日本抗加齢協会「抗加齢医学とは」
・健康長寿ネット「緑茶の効能と美味しい入れ方」
・健康長寿ネット「カテキンの種類と効果と摂取量」
・健康長寿ネット「ビタミンCの働きと一日の摂取量」
・日本食品成分表2023(八訂)
・西東社「新しい栄養学と食のきほん事典」
・池田書店「からだによく効く食材&食べあわせ手帖」
小玉奈津実
管理栄養士。サプリメントの商品開発や外食チェーン店のメニュー開発、老人保健施設での献立作成や栄養価換算などに携わったのち、現在はフリーの管理栄養士として活動中。企業との共同でのサプリメント商品開発、オンラインでの栄養指導、食や健康に関するコラム執筆や監修、ママ向けの宅配弁当の作成など、実績300件以上をもつ。身体を作る「食」の重要性を、わかりやすく丁寧に伝えることが使命と感じている。プライベートでは、3児のママとして毎日育児に奮闘中。