【気になるこの症状】“突発性難聴”は幅広い世代で発症! | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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各地で補聴器無料相談会などのイベントが行われる。が、なにも難聴は老人性ばかりじゃない。幅広い年代の誰にでも起こりうるのが“突発性難聴”。急に聴こえが悪くなったら早期の受診が肝心だ。

 ■原因不明の急性難聴

 突発性難聴の特徴は、ある日突然、急激に片耳(まれに両耳)の聴こえが悪くなること。ジワジワ悪化したり繰り返すことはなく、発症時の発作は1回限りだ。

 東京医科歯科大学附属病院・耳鼻咽喉科の喜多村健教授は、「原因や発症メカニズムは依然として不明だが、有力なのはウイルス感染説と内耳循環障害説。その発症の引き金にストレスや過労による免疫力の低下が関係していると考えられています」と説明する。

 年々増加する推定患者数は年間3万5000人。男女差はなく、発症ピークは50-60代だ。

 ■放置すると難聴固定

 分からないことばかりで有効な治療法も確立していない難病だが、早く治療を開始しないと治るものも治らない。

 喜多村教授は「発症から1-2週間のところで回復するかどうかの兆しが分かる。1カ月も放置すると症状が固定してしまう」と警告する。

 治療でまず大切なのは安静。薬剤はウイルス感染説と内耳循環障害説に基づいて、ステロイド剤の点滴や内服、循環改善剤などが投与される。また、設備をもつ医療機関では高気圧タンク内に入り高濃度の酸素を吸う“高気圧酸素治療”も行われている。

 それでも改善しない重症例には「顕微鏡下で直接、内耳にステロイド剤を注射する方法もある」(喜多村教授)という。

 ■チャンスを逃すな!

 ただし、早めに適切な治療を行った場合でも、予後は一般的に『3分の1は完治、3分の1は回復するが難聴が残る、3分の1は治らずに終わる』といわれている。

 結局、発症時の難聴の程度が強ければ強いほど治りにくい。また約半数の人が回転性のめまいを伴うが、「めまいがあれば、それだけ障害の範囲が広いと考えられるので当然、治りにくい傾向がある」(喜多村教授)という。

 一方、早期治療のチャンスを逃しやすいのは軽度の場合だ。難聴の中には発症頻度が突発性難聴の2倍で、耳が詰まった感じがする急性低音障害型感音難聴もある。放置しても8割は自然治癒するが、一般には突発性難聴との鑑別は難しいので自己診断は禁物だ。

 喜多村教授は「難聴が2、3日続いたらすぐ受診。突発性難聴では治療で回復が期待できるチャンスは、遅くても発症から2週間が限度といわれている」と忠告する。

■突発性難聴の症状と特徴
★ほとんどが片耳に発症
★高音域の難聴
★高い確率で耳鳴りを伴う
★強弱あるが、約半数に回転性のめまいを伴う
★急に聴こえが悪くなるので発症時期が自覚できる
★原則、発作は1回限り(もう片耳の発症はありえる)