家族で助けたい。「うつ病」からの回復ポイント 知らなきゃダメ! | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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うつや統合失調症の回復には、周りの人たち、特に家族の対応の仕方が大きく影響します。

最近では、人気お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さん(35)が深刻なうつ病だったことを告白し、話題になっていますが、もし家族の誰かが石田さんのような状態になった場合、どうすればいいのでしょうか。

◆家族のマイナスの感情が影響
うつ病や統合失調症などからの速やかな回復のためには、適切なカウンセリングや薬物治療に加えて、患者さんを過度のストレスを避ける環境に置くことが大切です。

つまり、患者さんにとって一番身近な存在である「家族」が、本人に対してどう接するかによって、病気からの回復具合=再発率が大きく変わってくるのです。

そこで重要になるのが、家族が本人に接する際の感情表現の仕方、いわゆる感情表出(Expressed Emotion:EE)です。


これは、一般的な感情表現のことを表しているわけではなく、「患者さんにとって苦痛となる家族の感情」があらわになることを意味しています。

具体的には、
・「甘えてばかりいるな!」「お前はダメだ!」といった批判的感情
・無視をしたり攻撃したりする敵意ある感情
・患者さんを過度に気遣いすぎてしまう情緒的巻き込まれ

の3つがあり、これらの感情表出が多い家庭を「高EE」と呼びます。

多くの研究が、高EEの家庭は低EEの家庭に比べて、再発率が4~5倍に上昇すると報告していて、高EEの家庭に対して、低EEになるように教育を行ったところ、再発率が低くなることも分かっています。

◆知識や協力の不足が助長
家族の感情表出(EE)を高くしてしまう要因や状況には、主に以下の3つがあげられます。

・本人の症状が激しく、長く続いている場合
これは家族にとって相当のストレスになり、「もっとしっかりしなさい!」などの批判的な感情があらわになることが少なくありません。

・病気に対する知識の不足
病気についての知識がないと、どう接すればいいのかも分かりません。

 

その結果、例えば、朝なかなか起きられずにいる本人に対して、単に「怠けている」のだと思い、小言や暴言を吐いてしまうことがよくあります。

・他の家族の協力が得られない場合
主に母親が1人で病気の子供の問題を抱え込んでしまうケースが多く、父親が全く理解や協力を示さないばかりか、本人の症状が悪くなると母親を責めてしまう場合もあります。

 

その結果、家庭内にマイナスの感情が蔓延してしまいます。その他にも、経済的・肉体的負担や将来への不安なども高EEの原因となります。

◆距離感も大切
患者さんを抱える家庭では、家族はもちろん本人の1日も早い回復を願っているはずなのですが、結果的に本人にさらなるストレスを与える感情表出(EE)をしてしまっているのです。

EEを下げて再発率を低くするためには、以下のことに気をつける必要があります。

・病気について学ぶ
本人の病気のことを理解しないと、家族はどうしてもイライラしがちです。しかし、例えば「脳の異常で気力がわかない病気なんだ」と理解していれば、イライラや怒りもかなり和らぐはずです。

・専門家に相談する
長期にわたる患者さんとの生活は、いくら家族とはいえストレスになります。

家族だけで問題を抱え込んでしまえば、ストレスは溜まる一方で、家庭の雰囲気も悪くなってしまいます。積極的に医療機関や公的機関に相談し、アドバイスやサポートを受けましょう。

・適度な距離を意識的にとる
家族であっても適度な距離感は必要です。時には、家族が自分の時間を作ってリフレッシュしたりするほうが、結果的に本人にも優しく接することができ、病気の回復の助けになるのです。

さらにもちろん、基本的な接し方として、なるべく本人の言動を批判せずに共感する姿勢をもち、安心感を与えてあげることも効果的です。

一言でいえば、家族に限らず人間関係の基本ともいえる、互いの「思いやり」を忘れないことが、1日も早いうつ病などの精神疾患からの回復にとても重要なのです。