まつ毛エクステ 落とし穴…健康被害 後絶たず | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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急速な普及 ルール後手

 女性に人気のまつ毛エクステンション(まつ毛エクステ)の健康被害が後を絶たない。一定の対策も取られているが、接着剤の有害物質に規制がないなど残された課題もあり、急速な普及にルールづくりが追いついていない。

カラーコンタクトレンズでも被害は出ており、“おしゃれ障害”の裾野が広がっている。

 まつ毛エクステは日本でもここ10年で急速に普及した。健康被害も増えており、国民生活センターが把握する全国の被害報告は、2004年度は2件だったが、12年度は過去最多の137件、13年度は112件(5月19日現在の把握分)に上った。

 「施術の5、6時間後、両目のまぶたが腫れてしまった。エクステの後で眼科に来たのは2回目です」

 今年4月、奈良県大和郡山市の松本眼科でまぶたの皮膚炎と診断された女性(23)はそう話した。施術を受けたのは、友人の紹介で知ったサロン。看板もないマンションの一室だが、1回4000円程度という料金の手頃さにひかれた。

女性は「施術後に目を開けたら、接着剤が入ってしみたので目薬を差されたけど、特に説明はありませんでした」と振り返った。

 松本拓也院長は「うちのような地方の診療所でも5年ほど前から患者が増えており、最近では1か月に1~2人来院する」と話す。同眼科では昨年、15人が受診。今年も4月末までに5人来院している。

 まつ毛エクステが原因とみられる健康被害について、厚生労働省研究班が昨年まとめた報告書では、2012年9~12月、全国の眼科医と皮膚科医計3500人を対象に調べた結果、調査時から過去3か月間に患者を診察した経験のある医師は467人だった。

この調査票を研究班の福下公子・日本眼科医会副会長が改めて詳細に分析したところ、467人の医師が診察した患者は計1621人に上ることが今月、わかった。

 日本眼科医会によると、健康被害の主な要因は、施術者の技術不足や接着剤の有害物質とみられる。

 対策として、厚労省は技術面の問題改善に取り組んでいる。08年には、無秩序な広がりに歯止めをかけようと、施術者に美容師資格を義務づける通知を出した。

しかし、美容師でない専門業者が台頭していた一方で、美容師の教育課程にまつ毛エクステはなく技術が浸透しているわけではなかった。矛盾を是正するため、厚労省の指導で今年度、美容師の教育課程にまつ毛エクステが盛り込まれた。

 ただ、無資格業者もおり、技術と衛生知識を備えた有資格者が育つには時間がかかる。

 福下副会長は「どうしても受けたい人は、この技術の経験豊富な美容師が施術を行い、健康状態やアレルギー、施術後の注意点を丁寧に説明してくれる清潔なサロンを選んだほうがいい。症状が出たら、早めに医療機関を受診してほしい」と話す。

まつ毛エクステンション
 
まつ毛を長く濃く見せるため、1本1本に接着剤で人工毛を貼る美容技術。韓国で始まり、2003年ごろ日本に流入した。従来のつけまつ毛より自然で、3週間ほどもつため毎日付け外しする必要がない。料金は1回5000円前後から1万円超まで幅がある。