【1分で判明!病気チェック】美容師、ガードマン、デパート店員…「下肢静脈瘤」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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国内の推定患者約1000万人といわれる脚の血管がボコボコと浮き出る病気。良性疾患なので直接生命にかかわることはない。

が、血流が悪く血栓ができやすいので、エコノミークラス症候群の危険因子にもなる。足の疲れやむくみが強いようなら治療を考えた方がよさそうだ。

 【“弁”が壊れ血液が停滞】

 太ももの内側やふくらはぎの表面を走る血管(静脈)が浮き出てくるのは、心臓に戻る血液がうまく流れず停滞してしまうため。

本来、脚の静脈には重力に逆らって血液が昇って行きやすいように数センチごとに“ハの字状”の逆流防止弁が付いている。その弁が何らかの原因で壊れてしまうのが、この病気の発症メカニズムだ。

 「4対1比で女性に多く『妊娠』が発症誘因のひとつだが、男性では『立ち仕事』、『肥満』、それから身内に発症者がいるとリスクが高い」と話すのは、下肢静脈瘤治療の専門施設「東京血管外科クリニック」(東京・水道橋)の横山滋彦院長。

 職業的には、調理師、美容師、ガードマン、デパート店員など、とくに1日8時間以上の立ち仕事の人に多いという。

 【クモの巣、網目…】

 外見上では、血管が浮き出る他、細い血管がクモの巣状や網目状に見える現れ方もある。症状では、足が重い、だるい、疲れやすい、むくむなどが典型的だ。が、日常的なことなので、慣れてしまって自覚していない人が結構多い。

 脚の血流が悪くなると、皮膚の新陳代謝が低下してかゆみや湿疹が現れる。また、睡眠中は横になって急に血流がよくなる影響から足がつりやすくなる。足の疲労症状だけでなく、皮膚炎の症状もあれば進行の疑いが強い。

 「10年、20年放置しておくと、かき壊した皮膚が治りにくく潰瘍を繰り返す。バイ菌が入ると赤く腫れて痛い『血栓性静脈炎』を引き起こすケースも出てきます」

 【肺塞栓症の危険】

 もうひとつ注意したいのは血液の停滞で血栓ができやすいこと。詳細なデータはないが、血栓が肺に飛んで発症するエコノミークラス症候群(肺塞栓症)のリスクは健常者よりも確実に高くなる。

 早期なら弾力ストッキングの着用で進行を遅らせることも可能。だが、足の疲れが辛い、潰瘍を繰り返すようなら根治手術を検討するべき。

日帰りで手術の所要時間は30分-1時間。ワイヤで血管を引き抜くストリッピング手術は保険適用で片脚5-6万円、レーザー治療は自費診療で片脚約30万円だ。

 「足の辛かった人に言わせれば、術後は『雲の上を歩いているみたい』と改善効果は劇的に違う」と横山院長。

 たとえデスクワークでも太っていれば静脈の血流を圧迫するので起こりやすい。足の疲れやむくみには要注意だ。

 ★「下肢静脈瘤」チェックリスト

 □足が重い、だるいことが多い

 □夕方になると足に疲れがたまってくる

 □夜中によく足がつることがある

 □足がむくんで靴がきつくなる

 □足にかゆみや湿疹がある

 □足に黒(茶色)っぽく色がついている

 □足がほてる、ピリピリする

 □足首やふくらはぎ、太ももの内側の血管が浮き出て、ボコボコしている

 □クモの巣のように細かい血管が浮き出て見える

 □親族に下肢静脈瘤の人がいる

 1つでも該当したら疑いがある。脚をよく観察してみよう

 *東京血管外科クリニック(東京・水道橋)/横山滋彦院長作成