カロリー計算や運動ばかりがダイエットではありません。実は、日々の生活を見直すことが、やせるための一番の近道。ここでは「太る人A子さん」
「太らない人B子さん」の生活パターンの違いを、時間を追って解説していきましょう。
■起床~出社前
●太る人A子さんの生活パターン
昨晩の夜更かし&食べ過ぎのせいか、体が重くてなかなか起きられず「あと5分!」と時間ギリギリまでベッドの中でゴロゴロ。当然、出勤準備がせわしなくなるA子さんは、
朝ご飯を抜いてしまうこともしばしば。ササッとメイクだけして、慌てて家を飛び出します。
●太らない人B子さんの生活パターン
昨日の夕飯は軽め&早寝を心がけているので、朝はお腹がすいた状態でスッキリ目覚めます。ベッドの上で軽くストレッチを行い、朝食の準備にとりかかります。
朝食で最初に口に入れるものは、青汁&果物が定番。その後は、バランスのよい朝食をとり(玄米おにぎり、野菜の具入りおみそ汁、サラダ)、少し掃除&洗濯を済ませるなど、朝の時間を有効活用して出社します。
●太らないポイント
午前中に体を動かすと、そのまま代謝のよい状態が続き、脂肪燃焼効率のよい1日が過ごせます。軽い運動やストレッチをするには、少し早起きするのが大前提。
また、朝食を摂れば内臓機能が活発になるので代謝もアップ。逆に朝食を抜くことで、昼前にお腹がすいて余計なものを食べてしまったり、昼食・夕食の食事量が増える原因にもなります。
■出勤~会社
●A子さん
まだ完全に目が覚めていないA子さんは、猫背&ダラダラと駅まで歩きます。もちろん駅では必ずエスカレーターを使い、電車では即効、空いた席を目がけて座り、ほんの数分でも寝る体勢に。
会社に着く頃に、ようやくお腹がすいてきたので、仕事前にコンビニやカフェで購入したコーヒーとともに甘いパンをパクつきます。
●B子さん
歩く姿勢に気をつけながら、早足でさっそうと駅まで歩きます。駅では階段を積極的に使い、電車の中でもつり革をつかみながらお腹に力を入れたり、かかとを浮かせたりと
「ながらエクササイズ」が習慣。座りっぱなしが多い会社でも、座る姿勢を美しくキープしたり、こまめにストレッチするなどを心がけます。
●太らないポイント
通勤で歩く程度の運動なんて……と思いがちですが、毎日のことだからこそ、少しの運動量の積み重ねがダイエットの明暗を分けます。
ちょっと早足で歩いたり、会社でも1時間おきくらいに立ち上がり、軽くストレッチ&フロアの違うトイレに行くなどを心がけ、血行促進&代謝アップを意識しましょう。
■ランチ~おやつタイム
●A子さん
ランチを外で食べる場合、最も多いメニューはパスタ。コンビニを利用する場合は、カロリーを気にしつつ、サンドウィッチ・おにぎり・烏龍茶をチョイス。
15時頃になると小腹がすいてくるので、机の中に常備してあるチョコやクッキーをつまみながら、休憩も兼ねてネットサーフィンや携帯チェック。気づくとチョコやクッキーを一袋食べてしまっていることも……。
●B子さん
ランチを外で食べる場合は、パスタや丼ものより定食系を選び、カロリー数ではなく品数豊富&バランスよく食べることを意識。コンビニを利用する場合も、おにぎり・サラダ・惣菜・スープ・ヨーグルトと、数多くの食材を少量ずつ食べるようにします。
休憩タイムはリラックスを心がけ、温かい飲み物・ドライフルーツやナッツ類をよく噛みながら食べます。
●太らないポイント
バランスのよい昼食を食べることで、おやつ&夕食の食べ過ぎを予防できます。また、品数が多いほうが、自然にゆっくり食べることにつながり、同じ量でも満腹感が高くなります。
15時のおやつタイムは食べることに集中し、仕事のラストスパートに備えるためにしっかり休憩することが大切。
PCや携帯を見ながらの「ながら食べ」は、食べ過ぎや満足感が得られない原因にもなります。おやつは「食べない」のではなく、「食べる内容」を選ぶことが大事。砂糖や油を使用していない、ドライフルーツ、ナッツ類、甘酒などがオススメです。
■夕食~就寝
●A子さん
週の半分以上は外食。お酒も大好きなA子さんは、ビールやワインに合う塩分&脂の多いメニューをよく注文します。帰宅途中ではコンビニに立ち寄るのが習慣で、ついつい軽食やお菓子に手が伸び、お腹いっぱいのはずが、夜のおやつを買ってしまうハメに。
お風呂は面倒くさいので、いつもシャワーのみ。「今日もたくさん飲んで食べたな~」と少し反省しつつ、満腹状態で就寝です。
●B子さん
予定がない日は早く帰宅し、早い時間に夕食を済ませます。夕食は「カロリー&量とも三食の中で一番少なく」を心がけ、野菜や豆腐といったヘルシーな食材を活用します。
夕食後は、お腹や脚に効果的なエクササイズを集中的に実践したり、エクササイズDVDで汗を流すことも。バスタイムは少々時間をかけてでも、湯船に浸かるのが習慣。同時にマッサージを行って、むくみや疲れをその日のうちに解消し、リフレッシュ&リラックスした状態で就寝です。
●太らないポイント
遅い時間の食事が習慣になっては、ダイエットにNG。夜遅くなればなるほど代謝は落ち、食べたものはそのまま脂肪として蓄積されます。
当然、夕食の高カロリーメニューは太る原因になるので、夕食は三食の中で最もヘルシーなメニューを心がけ、最低でも寝る3時間前には食べ終えるようにしましょう。
外食は、できれば週1~2回に調整し、外食の翌朝は果物や水分のみで過ごすなどして、プチ断食するとリセットに役立ちます。また、「ついつい買い」を回避するためにも、用事がない限りコンビニに立ち寄るのは控えましょう。
バスタイムは湯船にゆっくり浸かる習慣をつけることで、発汗&代謝アップ効果が期待でき、やせやすい体質につながります。さらに、体が芯から温まることで快適な睡眠と、翌朝の爽快な目覚めにつながります。
日常生活に潜む、太る危険因子にいくつ思い当たりましたか? 生活習慣を改善し、「太らないB子さん」のライフスタイルをまねていきましょう。