「温泉に入った後シャワーで流すのはNG!」ってなんで!? 意外と知らない正しい温泉の入り方 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

週末の息抜きにゆっくり温泉でも浸かりたいと考えている人も多いのでは?そこで今日は意外と知られていない「温泉の入り方」について、温泉に特化した宿泊予約サービス『ゆこゆこ 』編集長、上野彩子さんにうかがいました。

Q.温泉には朝と夜、どちらに入るのがより効果的ですか?

入る時間によって別の効果が!

 

A.どちらも効果的ですが、狙いを変えると良いと思います。 朝にお風呂に入るときは「目覚めを良くする」、夜に入るときは「癒し効果」を意識してみると良いと思います。

 

朝は交感神経を活発にさせるために40度以上の熱めのお湯に浸かるのがおすすめ。逆に夜は熱いお湯で交感神経を活発にさせてしまうと眠れなくなってしまうこともあるので、露天風呂など比較的ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのが向いています。

 

また、通常のお風呂と同様に、寝起きすぐに入るとちょっと頭がグラグラしてしまうことがあるため、起床後30分くらいはおいて、きちんと水分補給をしてから入りましょう。

 

また、お酒には注意が必要です。温泉は通常のお風呂よりもさらにアルコールが回りやすくなってしまいますので、飲酒後の温泉はやめましょう。

Q.温泉に入るとお肌がツルッとするのは皮膚の表面を溶かすから…と聞いたのですが、長く浸かるとお肌に悪くないですか?

A.大丈夫です! ただ、保湿はマストです。 これはおそらくアルカリ 性の強い温泉の話だと思いますが、温泉がそこまで深いところまでお肌を溶かしてしまう…ということはありません。

 

ただ、私自身も経験したことがありますが、アルカリ性の強い温泉に入り、そのまま保湿をしないで出てしまうと、お肌がカサカサになってしまうことがあります。

 

アルカリ性の温泉は「皮脂を含んだお肌の表面を溶かす」性質があるため、通常より角質は薄くなり、乾燥しやすくなります。できるだけ温泉から出たらすぐに保湿クリームなどを塗ってケアをしてあげてください。

Q.美肌になる温泉の入り方のコツはありますか?

美肌効果は入り方でこんなに変わる!

 

A.いくつか泉質がある場合は、アルカリ性温泉→塩化物泉→保湿クリーム、が最強です 九州のほうなど、いろいろな泉質をひとつの浴場に備えている温泉に入るときなどは、美肌に効果的な入り方があります。

 

「美肌の湯」と言っても泉質によって得意分野が異なるので、覚えておくと役立ちますよ。

 

<汚れを落とすなら、アルカリ性温泉> 効果的に皮脂を溶かしてくれる「アルカリ性温泉」で、まずは汚れを落としましょう。 

 

湯口に未使用のタオルを浸して新鮮なアルカリ性成分でいっぱいにして、それを温泉などにつかりながら顔にしばらくかけていると、毛穴が広がり、皮脂を効果的に落としてくれます。

 

その後洗顔をすると、天然のピーリングのようにツルツルになります。 体も同様に、温泉に浸かって皮脂を溶かしてから石けんで洗うと、とても汚れが落ちやすくなります。

 

髪も汚れが落ちやすくなっているので、汚れを落とした状態でしっかりトリートメントなどをするのもおすすめです。

 

アルカリ性温泉ではなかったとしても「温泉に浸かったあと、体を洗う」の流れを行うと、かなり日頃の汚れが落ちやすくなります。

 

<保湿効果が高いのは、塩化物泉>

「塩化物泉」は、保湿効果が高い温泉です。 この「塩化物泉」はその名の通り塩分を多く含んでいて、有名どころでいえば熱海や湯河原など、海辺の温泉地に多い泉質です。

 

これは毛穴の中にまで塩分が溶け込んでくれるため保湿効果が高く、温泉から出た後もポカポカ・しっとりします。その上で保湿をすると、長く美肌効果を実感できると思います。

 

そのため、いくつか泉質があるならば「アルカリ性温泉でしっかり汚れを落とす→塩化物泉保湿をする→さらにクリームなどでしっかりフタをする」が、もっとも美肌になれる温泉の入り方です。

Q.温泉は長く浸かれば浸かるだけ効果的ですか?

A.無理して長く浸かる必要はなく、人それぞれで問題ありません。 これまで「浸かる時間で効果に差は出るのか」といったことを調査してみたことはありますが、特に「明確に何分浸かるのがいい!」という話は出てこないので、時間は人それぞれで良いと思います。

 

無理して長く浸かろうとする必要はありません。 ただ、副交感神経が優位になりリラックス効果が出てくるのは浸かって15~20分した頃なので、だいたいそのくらいは浸かっておくといいですね。

 

もちろんこれはずっと浸かっていなければいけないわけではなく、途中で休憩を挟んでもまったく問題ないですし、むしろおすすめです。「5分入って少し休み、8分入って少し休み、最後に3分入る」の流れが健康効果にいちばん良いとも言われています。

 

これは都市伝説かもしれませんが、温泉のマークはこの「3回に分けて入る」を表しているという説もあります。最近ではいわゆる「ととのう」と呼ばれている、サウナと水風呂を交互に繰り返すものが流行っていますが、温泉でも同様に、入浴の合間に水風呂などで体を冷やすことで、一気に血管が開いてすっきりします。

Q.素朴な疑問ですが、温泉に浸かったあと、シャワーで流すと成分も流れてしまいますか?

効果を持続させるなら「流さない」であがるのがおすすめ!

 

A.基本的には流さないことをおすすめします。 実はこの「温泉に入ったあと、シャワーで流さない」は「温泉で絶対気をつけてほしいこと」として覚えていてほしいレベルのことです。

 

以前、保温効果の高い塩化物泉に入って少々のぼせてしまった際に、シャワーで洗い流したらわりとすぐに回復したことがあります。

 

それくらい良くも悪くも「シャワーで流すことは、成分を落とすこと」と心得てください。 温泉に入ったあとには成分効能がたっぷり肌にくっついているので、できるだけ最後は流さずにあがって、保湿クリームを塗るのがおすすめです。

 

ただ、たとえば殺菌効果が高く酸性が強い「酸性泉」の中でもpHが2以下の強酸性泉や、極度に何かの成分が強い温泉は流さないでおくと痛くなってしまうこともあります。

 

そのような場合は流したほうがいいですが、基本的には流さないほうがいい温泉が圧倒的に多いですね。もし「どうしても最後にシャワーで流さないこと」が気になるようであれば、湯出し口から新鮮な温泉のお湯を桶などですくって、かけ湯をして出るという流れをおすすめします。

 

「正しい温泉の入り方」みなさんはどのくらい知っていましたか? 入り方や入った後の行動で温泉の効果はこんなにも変わるんです! 

 

これから温泉に行く予定がある方はぜひお試しくださいね♪ 取材協力/ゆこゆこ *事前に宿やお店の営業状況などご確認の上お出かけください