医師に聞いた!女性に多い急性膀胱炎で救急外来はアリ?トイレと睡眠、どっちが優先? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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女性の5人に1人はかかっているとまでいわれる膀胱炎。頻尿や残尿感、ヒリヒリした痛みなどに悩んでいる人は意外と多いのではないだろうか。

 

膀胱炎は、大腸菌などの細菌が侵入して炎症が起きたことで発症する病気だ。慢性の人でも病院で適切な治療をすることでよくなっていくが、再発を繰り返すこともあるので注意したい。

もうひとつ厄介なのが、時を選ばず突然発症する急性膀胱炎だ。もし、病院が開いていない時間帯に症状が出たら、どうしたらいいのだろう。そこで、内科、泌尿器科、透析が専門の「いきいき.クリニック」院長、横木広幸先生にお聞きしてみた。

■症状が強ければ救急外来へ

我慢できない痛み、でも時間が経てば収まるかも……。そんな突発的にやってくる急性膀胱炎のときは、救急外来に行くべきなのか、横木先生に聞いてみた。

「急性膀胱炎の治療の第一選択は、抗生物質の投与です。診療時間外に急性膀胱炎になった場合でも、症状が強ければ救急外来を受診してください。

 

ただし、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状がそれほどひどくなければ、翌日でもよいと思います」(横木先生)

抗生物質の投与は早いのに越したことはないが、症状がひどくなければ翌日でもよいそうだ。では、救急外来に行かないことを選択した場合、どのように過ごしていればよいのだろう。

■水分は多めに、ただし摂りすぎないように

病院が開くまでの間、トイレには何回も行ったほうがよいのか、排尿することが刺激にならないように、水分を摂らず横になっていたほうがよいのか。再び、横木先生に聞いてみた。

「抗生物質を服用するまでは、何度もトイレに行ってください。これは、細菌の洗浄効果を促すためで、水分を多めに摂っていただいたほうがよいです」(横木先生)

膀胱から細菌を排出させるためということだが、このとき注意しなければならないことがあるという。

「睡眠が著しく妨げられるほどに水分を摂ると、逆に体調を崩してしまいます。排尿目的で目が覚めたときに、100mlほど飲む程度でよいと思います」(横木先生)

膀胱炎になったとき、また、膀胱炎の予防には、「水分を多めに摂ること」とよく耳にするが、おしっこに行くため睡眠を妨げられるのは本末転倒だ。

■病院での治療開始後は、多少多めの水分を

では、病院で薬が処方された後、気をつけることはあるのだろうか。個人差はあれど、水分はどのくらいの頻度と量で摂ればよいのだろう

「抗生剤の治療が開始された後は、通常よりも少し多めでよいです」(横木先生)

何事も過剰な摂取はかえってよくないということのようだ。

膀胱炎は、水分摂取ももちろんだが、排尿を我慢し過ぎない、下半身を冷やさない、尿道付近の清潔を保つなど、生活習慣で防ぐことのできる病気だという。

 

急激に襲ってくる痛みもつらいが、腎盂炎などの重篤な病気に発展することもあり、一度発症すると再発のリスクも高まるという。日頃から、膀胱に細菌を侵入させないように気を配りたいものだ。

「教えて!goo」では、「病気になって働けなくなった場合の備えを何かしていますか?」ということで、皆さんからの回答を募集中だ。

●専門家プロフィール:横木 広幸
内科、泌尿器科、透析が専門の「いきいき.クリニック」院長。「よりよい環境、設備で、患者さんが心地よく治療を受けられるようにしたい」との考えのもと、院内が心地よく感じられる環境作りをしながら、患者の立場に立った幅広い治療を行う。