突然の鼻血ブー！には、非常に焦りますよね。特にお子さんがいらっしゃる方は、鼻血に出くわすことも多いのではないでしょうか。鼻血が出たので”上を向く”という人も多いようですが、実はこれはNGだそう！
ではどのようにするのが正解なのでしょうか？ 現役医大生の朽木誠一郎さんにお聞きしました！
■鼻血で”上を向く”のは絶対ダメ。頭や首を叩くのも×
「まず、鼻血が出て、”上を向く”というのは完全に間違いです。確かに鼻から血は出なくなりますが、血が喉を通って気管に入ってしまう危険性があります。また、頭や首をたたくというのも”無意味”です。
さらに、ティッシュを何度も詰めたり出したりする方がいますが、鼻血の出る場所である薄い粘膜に余計な刺激することになってしまうのでやめましょう。
キーゼルバッハと呼ばれる部位で、薄い粘膜にたくさんの血管の枝が集まっているので、ちょっとした刺激で出血しやすくなってしまうのです。
■ティッシュを替えずに、血が出なくなるまでそのままに
正しい対処法は、ティッシュを固くして鼻に詰めたら、ティッシュを替えずに、血が出なくなるまで静かにそのままにしておくこと。
患部を圧迫することになり、基本的には止血できるはずです。ただしティッシュが血で真っ赤になり、血が垂れてくるようであれば、ティッシュを替えてください」
また、あまり知られていないけれど、鼻血は、実は頭のガンのサインであることも……。
「鼻血が何度も出たり、片方の鼻からだけ悪臭や膿をともなう血が出たりしたら、ガンの可能性もあります。必ず病院で見てもらってください」
■”ヌードを見て鼻血が出る”の真実
余談ではございますが、漫画などによくある、”ヌードを見て鼻血ブー!!”は、医学的にも本当でしょうか？
「そうですね、神経系の興奮によるものと考えられます。交感神経は、激しい活動を行っているときに活性化されるのですが、ヌードを見て心臓や血管に作用して血圧が上昇すると、キーゼルバッハという薄い粘膜からも出血が起きやすくなります。
それで鼻血が出るケースもあるかもしれません」
いかがでしたでしょうか？ 鼻血のときの適切な対処法から、ちょっとしたコネタまで、ぜひ役立ててみてくださいいね！