避けては通れない「親の老後問題」。にもかかわらず、何も考えていないかのように見える夫に、妻は内心、不満をつのらせているようです。
そこで、今回は独自アンケートの結果を参考に「『老後』に淡い期待を抱く義父母に『夫から切り出してほしい』と妻が願うこと」をご紹介します。
【1】「そろそろ家を買おうと思ってる」と、同居の意思がないことを明言する
「義父から手渡された二世帯住宅のチラシ。夫はどうするつもりなのか…」(40代女性)というように、親の「同居への期待」を放置していると、妻に余計な気をもませてしまう恐れがあります。自分たちで独立した家を持つ計画があるなら、両親には早めに伝えましょう。
【2】「自分たちの生活で精一杯…」と、経済的に厳しいことを伝える
「旅行なんかで散財してるけど、蓄えは大丈夫なのかな…」(40代女性)というように、夫の実家の経済状態を詳しく知る由もない妻にとって、「親の老後資金」はもっとも気になる問題でしょう。親の家計について息子から意見するのは難しくても、ときどき「自分たちは援助する余裕がない」とわかるフレーズをもらしておくとよさそうです。
【3】「バリアフリーにリフォームしたら?」と、老親だけの住居プランを提案する
「これからのことを考えたら、古くて危ない家をなんとかしてくれないと…」(30代女性)というように、少しでも長く義父母だけで生活してもらうためには、住環境の整備が不可欠だと考える妻もいます。「友達から聞いたんだけど…」などと、さりげなくリフォームのことを口にして、興味を持ってもらいましょう。
【4】「リタイアしたらどんなふうに暮らしたい?」と、老後の夢づくりを手助けする
「以前から、田舎暮らしをしたいと言っていた義父母。いったい本気なのか…」(30代女性)というように、親が語る「退職後の計画」について、どこまで真剣に考えているのか知りたがる妻は多いようです。もしも具体的な「夢」を思い描いているようなら、ネットで情報を集めるなど、息子として最大限のサポートをしましょう。
【5】「向こうの親も、俺ら夫婦が頼りなんだ」と、妻の実家の状況を理解してもらう
「うちの父は持病があるから、母一人には任せられない。兄は遠方で就職しちゃったし…」(40代女性)というように、自分の実家の問題も抱えている妻は、義父母からの「嫁」としての期待を重荷に思うようです。夫側の親が子世帯を独占できるわけではないことを、少しずつインプットしていきましょう。
【6】「あいつらは最近どうしてるの?」と、夫の兄弟の動向を聞く
「長男夫婦は奥さんの地元に家を購入。義父母のことはどうするつもり!?」(30代女性)というように、夫の兄弟姉妹がどんな将来設計を描いているのか不安に思う妻もいます。両親から聞き出すのが難しいようなら、直接、兄弟と話しあう機会を設けてもいいかもしれません。
【7】「どっちかが先に逝ったらどうするつもり?」と、独居も想定してもらう
「義父が先に逝ったら、運転できない義母はあの田舎でどうやって買い物するんだろう」(40代女性)というように、「起こりうる事態」を夫以上にリアルに想像する妻は多いようです。万一に備え、地域の高齢者支援情報を集めたり、ご近所との交流を深めておくなど、親と妻の両方を安心させてあげましょう。
【8】「Uターン? 仕事探せないからなぁ」と、帰郷がムリだと納得してもらう
「私たちが帰る期待をいつまでも捨てられない義母と話すのが辛くて…」(40代女性)というように、たいていの妻は「早く現実をわかってほしい」と望むものです。「俺、昇進したんだ」などと、出世の朗報をきっかけに、帰郷しないことを切り出すと話しやすいかもしれません。
【9】「シニアマンションって便利そう!」と、高齢者施設の魅力をアピールする
「親が倒れても急に田舎には帰れないし、うちのマンションは来てもらおうにも狭いし…」(30代女性)というように、「在宅介護は無理」と考える妻は少なくありません。親にはいずれ施設入居も検討してもらえるよう、新聞の広告などを見かけた折に、さりげなく話題にしていきましょう。
「老後の世話を期待している両親と、それを嫌がる妻の間で困った経験」があれば教えてください。皆さんのご意見をお待ちしています。