その症状、アルコールアレルギー? 飲酒中、飲酒後に起こる体のサイン | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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アルコールを飲んだ翌日に、具合が悪くなるのはよくあること。さらに二日酔いに効くとされる方法にはたいてい、科学的な裏付けがないという。お酒は翌日に頭痛や吐き気を引き起こす可能性があるだけでなく、不安やうつ病といった精神の健康状態に影響する恐れもある。

でももし飲んでいる最中におかしいと感じたら? もしくは二日酔いが異常にひどかったら? これらのサインがある人は、アルコールに対するアレルギーか、アルコール不耐性症かもしれない。

アルコールアレルギーの症状ってどんなもの?
アルコールは依存症以外にも、アルコールに含まれる亜硫酸塩やヒスタミンへの反応、既存のアレルギー症状の悪化、ぜんそく症状の誘発など、さまざまな形で体に悪影響を及ぼす可能性がある。
 
「本当にアレルギーが原因で、アルコールに対する反応が起きる可能性は低いのです」と説明するのは、イギリスのアレルギー関連情報サイト「アレルギーUK」でアドバイザーを務める看護師のホリー・ショーさん。
 
「本来のアレルギーは、免疫システムが食品やそのほかの物質に不適切に反応した場合に発生します。アルコールの場合は、たいてい亜硫酸塩やヒスタミン(一部の飲み物に含まれる)に対する過敏が原因ですが、それらは非アレルギー性のものです」
 
では、アルコールアレルギーのサインっていったい?  皮膚や呼吸器、循環器系に症状が現れる可能性があるとショーさんは言う。

 

「赤い発疹や目、唇、顔の腫れ、呼吸困難、胃のむかつき、低血圧によるめまいや失神を伴うこともあります」と彼女は付け加える。「アレルギー疾患は遺伝によるものかもしれませんが、家族歴のない人にも起こり得ます」

顔が赤くなるのはアルコールアレルギーのサイン?
「もし酒を飲んで顔が赤くなるなら、アルコール過敏症か不耐性症かもしれません」と言うのは、家庭用品のレビューサイト「キッチン・ホーム」の栄養士、ジェイド・テイラーさん。

 

「アルコールを摂取すると、ほてりが起こって顔が赤くなる可能性があります。これは、体が摂取された物質をスムーズに消化できていないサインです」
 
すべてのアルコールには “エタノール” と呼ばれる物質が含まれていて、アルコールを摂取すると、体はエタノールをほかの物質に変換したり、代謝で体の外へ排出しようとする。
 
「アセトアルデヒドはこの過程で生成される代謝物で、非常に有毒です。通常(とくに適量であれば)体は問題なくアルコールを代謝できるのですが、アルコール不耐性の人の場合、アルコールを分解する代わりにアセトアルデヒドが蓄積してしまうのです」
 
過剰なアセトアルデヒドは、病気、不整脈、前述のような顔のほてりを引き起こすおそれがある。
 
アルコール不耐性症の原因は遺伝のケースもあると、テイラーさんは語る。もしくはヒスタミン(息切れを引き起こす可能性がある)や、一部の酒に含まれる亜硫酸塩が原因かもしれないとショーさんは言う。

 

検査が必要かどうかは、医師に判断してもらおう。原因が明らかでないうちは、アレルギー反応が起こるドリンクは飲まないのがベスト。

アルコールに対するアレルギー反応とひどい二日酔いの違い

 

飲酒により起こる症状と、アルコールに対するアレルギー反応はまったく異なる、とショーさんは説明する。
 
「アルコールを過剰に摂取すると、意識状態の変化、胃の不調による嘔吐や吐き気を引き起こすおそれがあります。

 

またビール、シードル、蒸留酒のようなヒスタミンを含むアルコール類は、くしゃみ、鼻水、呼吸困難、胸焼け、頭痛など、アレルギーと勘違いされそうな症状を起こすことがあります」
 
さらに食事中にアルコールを摂取すると、食べ物に対する真のアレルギー反応に気づかない可能性がある、とショーさんは付け加える。

 

「飲酒しながら食べると、食べ物の吸収増加や誤飲が原因で、食べ物による誘発性のアレルギー反応が起こるリスクが高まります」

アルコールアレルギーと湿疹の間に関連性はある?
「アルコールによって、じんましんなど肌の状態が悪化することもあります」と語る、看護師のショーさん。

 

アルコールを飲んだあと、赤い発疹やかゆみを伴う発疹が現れることがあります。アルコールを飲むと顔が赤くなる人がいますが、これはアレルギー反応ではありません」

ぜんそくについては?
飲酒によって呼吸に影響が出るというぜんそく持ちの人もいるけれど、ショーさんによると、これは多くのアルコール飲料に含まれる亜硫酸塩が原因だそう。
 
「ぜんそく患者など、気道の敏感な人がアルコールに含まれる亜硫酸塩を摂取すると、喘鳴(ぜんめい)を起こす可能性があります」とショーさん。
 
「アルコールに含まれる亜硫酸塩の量は製品によって異なりますが、二酸化硫黄は法律でラベルに表示することが義務付けられている14の主要な食物アレルゲンの1つです」

アルコールアレルギーかどうかの検査はできる? 治療法はあるの?


アレルギーがあるかどうか心配な場合は、かかりつけの医師に相談してみよう。「本質的にアルコールアレルギーではないけれど、飲酒によって不快な症状が起きるのには、さまざまな理由が考えられます」とショーさんは言う。
 
「アレルギー検査が必要かどうか、または問題が非アレルギー性の原因かどうか、医師が診断してくれます(たとえば、ヒスタミン不耐性や亜硫酸塩感受性の検査は、今回の場合役に立たないなど)」
 
アレルギーのベストな治療法は、アレルギー反応を引き起こす物質を可能な限り避けること。「フードやドリンクの材料、成分ラベルのチェックも、できることの1つです」とショーさんは語る。

 

「アルコールを避ける場合は、マリネやソースなど、アルコールが入っている可能性のある食品にも注意してください」とも。

original text : Lucy Abbersteen & Jennifer Savin translation : Mutsumi Matsunobu

※この記事は、海外のサイト『コスモポリタン』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。