このほど、ユネスコの世界無形文化遺産に登録された「和食」。ええ、もう当然でしょう、和食ほどヘルシーで美味しいものはございません。
これを機に、和食本の特設コーナーを作っている書店もあるようですが、ちょっと斬新な本がありました。それは『目からウロコのおいしい減塩 乳和食(にゅうわしょく)』と題したレシピ本。
いつもの和食に、なんと牛乳をプラスしましょう、というのです。えっ、和食に牛乳!?
和食の弱点である「塩分摂りすぎ」を牛乳によって改善できる、というのですが、もうひとつ女性にとって嬉しい効果が書かれていました。それは美肌効果です!
◆新しいスタイル「乳和食」とは?
「牛乳のたんぱく質とビタミンAは新陳代謝を活発にしてターンオーバーを促し、ビタミンB2は皮脂の分泌を整え、カリウムは皮膚の水分量を一定に保ちます」(同書78ページ、著書である料理家・管理栄養士の小山浩子さんのあとがき)
つまり、うるおいのある若々しい肌が保てるというわけ。
でも和食と牛乳って合わなくないか? と思いましたが、同書を見ると意外と美味しそう。例を挙げると……。
<ミルク豚汁>
ふつうの豚汁の、みその量を減らして牛乳を加える(2人分:みそ大さじ1、牛乳100ml)。
まろやかなコクが出るとか。
<ミルクだし巻き卵>
溶き卵2個+牛乳50mlで、あとは普通のだし巻卵と同じ。
これ、既に私もやってました。オムレツに入れるんだから、だし巻き卵でもいいだろうと、余った牛乳を入れてみたら、ふっくらして美味しかったのです。
<かつおの和風カルパッチョ>
「かつをのたたき」にカッテージチーズをトッピング。
たまに飲み屋にある「このわた+クリームチーズ」が大好きなのですが、魚とチーズって合うんですよね。
※一部のレシピがコチラのニューズレターで見られます
http://www.j-milk.jp/tool/hokokusho/berohe000000d3nw.html
◆牛乳の美肌効果は実証ずみ
実は、牛乳の美肌効果は調査で実証されているそうです。
「よしき皮膚科クリニック銀座」の吉木伸子院長による調査(2005年)では、20~40代の女性100人に12週間毎日、牛乳・ヨーグルト・チーズを1日3品摂取してもらい、摂取していない人と、肌の状態を比較。すると、摂取した人は、目の下の水分量がはっきりと改善したそうです。
キメが整う、くすみが改善する、という効果も見られたとか。
考えてみれば、美肌のもとであるコラーゲンはたんぱく質の一種。たんぱく質の宝庫=牛乳が肌にいいのは当然ですよね。高価なコラーゲンを飲んだってどうせ体内で普通のアミノ酸に分解されてしまうのだから、牛乳を飲んでおくほうがよっぽどいいわけです。
この「乳和食」、けっこう欧米人にウケるかもしれないですね。アラン・デュカスに提案してみる?