【気になるこの症状】“男性型脱毛症”遺伝だと嘆く前に薬の治療試しては? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
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8年前のある調査によれば、薄毛を気にしている国内の成人男性は推定800万人もいた。だが、今は処方薬の登場で適切な時期に治療を始めれば少なくとも現状維持は可能。進行させたくない人は、治療を検討してはどうか。

 ■原因は遺伝的体質

 思春期以降に徐々に頭髪が薄くなる男性型脱毛症(AGA)。主な原因は、前頭部から頭頂部にかけて存在する“5α-還元酵素”によって男性ホルモンが「悪玉」男性ホルモンに転換されるため。その作用が強いと頭髪の成長する期間が短くなってしまうのだ。

 薄毛の治療実績が多い東京メモリアルクリニック平山(東京・新宿)の佐藤明男院長は「悪玉の作用増強を左右するのは遺伝的体質。一番関係するのがX染色体なので、母系の遺伝です」と説明する。

 AGAの発症リスクの100%近くが体質で、食事や睡眠、ストレスなどの生活因子はほとんど関係ないという。

 ■進行抑制効果は98%

 7年前に発売された国内唯一の処方薬(内服薬)がフィナステリド(商品名・プロペシア)。5α-還元酵素が男性ホルモンを「悪玉」に転換させる働きを阻害する薬だ。

 今年1月には、日本皮膚科学会が発行する英文学会誌に、佐藤院長による世界最大の臨床データが掲載された。

その結果の維持・改善率は99・6%。投与期間は3年半。評価症例は写真撮影による評価が可能な2561例。内訳は、著明改善11・1%、中等度改善36・5%、軽度改善39・5%、不変12・5%、軽度進行0・4%だ。

 「プロペシアには、ヘアサイクルの回復効果が78%、進行抑制効果は98%あると見ています」

 服用法は1日1錠。3カ月~半年ぐらいで改善の傾向が分かるという。

 ■細毛2割は要注意

 気になるのは治療のタイミング。どの時点なら間に合うか。「頭皮が透けて4、5年もすると回復の見込みは低くなる」と指摘する。

 「治療は薄毛が始まってからでいいが、ザックリ言えば、気になっている部位の頭髪10本中1本が細い毛ならまだOK。2本に増えたら治療を考えた方がいいでしょう」

 AGA治療は保険がきかないので薬代は全額自費。診察料を含めた治療費は医院によって異なるが、1カ月1万円前後、3カ月分の処方なら2万5000円前後が相場だ。

 治療薬を扱う診療科は多岐に渡るので、最寄りの取扱い医院を知りたい場合は、製薬会社が運営するAGA啓発用ウェブサイト「AGAニュース」から検索できる。

 命には関わらない薄毛の症状。治療を必要とするかどうかの判断は、人によって分かれるところだろう。

 ■こんな人は男性型脱毛症!?

★母親の家系に薄毛の人が多い

★抜け毛が短くて細い

★朝起きると枕に抜け毛が多くついている

★寝グセがつきにくくなった

★雨が降ると頭皮に雨粒を感じるようになった

★頭皮が透けて見える