私たちアラサー女子は“お姉さん”と“おばさん”の境界線上にいる。
残念ながら老化はしていくけれど、これからどう変わっていくか知ることで、心構えができ、きちんと対策できるもの。アラサー世代からしっかりと予防をしておけば、美しく、健康的に年を重ねることができるんです!
これから先、私たちに起こる エイジング予想図
いつだって「今が一番若い」ことを忘れないで エイジングって、一体何が起こるものなの? 改めて聞かれるとよくわからない“老い”について、具体的にどんな変化があるのか、年齢ごとに教えてもらいました。
【25歳】目に見えない老化現象が体の中から始まっている 基礎代謝のピークは15~16歳。25歳は見た目には現れていませんが、細胞レベルでは老化が始まっています。この頃に煙草を吸うなどの体が酸化する悪習慣を断ちたいところ。
【30歳】“代謝の曲がり角” 。20代の貯金を使い果たす! 20代ではまだあった基礎代謝がだんだんなくなり、あらゆる代謝、例えば新陳代謝や糖代謝などすべての代謝が落ちます。
糖質の多い食事をしていたら改善し、意図的に筋肉をつける努力が必要になります。
【35歳】疲れが取れなかったり、風邪が治りにくくなる 35歳になると、体力的になんとなく「昔と違うな」と感じるようになります。
このあたりから疲れがなかなか取れなかったり、風邪が治りにくくなったりというような人がぐんと増えていきます。
具体的には、シワやシミが増える・白髪や抜け毛が増えて、髪にコシがなくなってくる・骨密度のピークを迎えるなど。
【40歳】シミ、シワ、白髪がぐっと増える 抗酸化力ががくんと落ち、それまでシミ、シワ、たるみ、白髪など、目に見える老化現象がなかった人も出てくるように。
そのレベルは、それまでの生活習慣などが大きく関係。代謝が落ちてより太りやすくなる、歯周病リスクが高まり、歯根がぐらぐらになってくるなどが起こりがち。
【50歳】老化現象がすべて起こる! 50歳になると、肌や髪の毛の老化現象だけでなく、老眼、歯や体の衰えも顕著になります。ちなみに、免疫は20歳の頃の1/3になります。
脳卒中やがん、心臓病などの生活習慣病 がどっと出始めるのもこの頃です。生理が終わり、更年期障害 の始まりも。
【60歳】運動機能もダウンしてくる、記憶力が低下してくる 個人差はありますが、60歳になると、階段の上り下りもしんどく感じるくらい、運動機能が低下していきます。歩行障害になると寝たきりの可能性も出てくるので、普段から体を動かすようにすることが大切。
また記憶力が低下します。対策としては、常に脳に刺激を与えるべく、新しいことにチャレンジすることです。食事に気をつけ、適度な運動をすること、そして生き甲斐を見つけることがアンチエイジングに繋がります。
【70歳】さらに老化現象が進んでいきます 老化の仕方には個人差があります。この時も元気でいられるか、そうでないかは今からの心がけ次第。
このお話を伺ったのは【銀座よしえクリニック都立大院 院長・青木 晃先生】
多くの生活習慣病 患者やがん患者の診療を経験。「老化が病気を引き起こす」という観点から、抗加齢医学の分野で早くから活躍。
老化のスピードは、あなたを取り巻く環境に約8割関係
アラサー世代の皆さんは、20代と比べて、ダイエットをしても結果が出にくいと感じていたり、肌の老化が気になりだしているのではないでしょうか。それもそのはず、基礎代謝は15~16歳をピークに落ちていきます。つまり、その頃と同じ生活をしていると太るということ。
そもそも、神様は人間の寿命を50歳とプログラミングしています。しかし、文明の進化により人生100年時代に。
本来50歳で死ぬはずの生物がその倍以上生きるということは、何かを足していくか、もしくは老化のスピードを緩やかにする必要があります。それを叶えるのがアンチエイジング(抗加齢)医学です。
老化の仕方は、25%が遺伝、75%が環境です。その環境の部分をコントロールすることで老化のスピードはぐんと遅らせられます。
注目すべきは、体を錆びさせる喫煙などの悪習慣から引き起こされる“酸化ストレス”と糖質の取りすぎで起きる“糖化ストレス”。この2つを早いうちからできるだけ食い止める努力が必要です。