年末年始に「極貧生活」を強いられる人たち――仰天ニュース・年末年始トップ1 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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大事件ばかりがニュースではない。身近で巻起こった仰天ニュースを厳選、今回は年末年始にまつわる記事に注目し反響の大きかったランキングを発表する。第2位の記事はこちら!(集計期間は2018年1月~2022年12月まで。初公開2018年12月29日 記事は取材時の状況)

 

 今年も残すところあと数日。もうすでに冬休みに突入し、あとは新年を迎えるのみ、という人も多いかもしれない。何かとカネがかかる年末年始だが、正月の楽しみといえば、うまい食い物にうまい酒。食卓に並ぶカズノコやカニ、豪華なおせち料理を想像すれば、気分も上がるというもの。

 

 だがしかし、正月だからこそ、普段よりも「極貧の生活」を強いられる人々もいる。◆年末年始、“極貧生活”を強いられる人たち

 

「正月はねえ、炊き出しに並ぶか、それでもダメなら寝て過ごすしかないよ」

 

 東京・JR神田駅周辺で路上生活するホームレスの中林さん(仮名)にとってみれば、寒い寒いこの時期、そして正月はまさに生きるか死ぬかのサバイバル。神田駅といえば、サラリーマンの聖地でもあるため、にぎわうのは平日だけ。年末年始、休み期間などは“商売”もあがったりだ。

 

「平日は、一日600円分くらいの空き缶が集まるね。でも大型の休みになるとてんでダメ。近くの明神さん(神田明神)なら人出も多いけど、カネになるようなものは落ちてない。さすがに我々だって残飯漁りはしないからね……」(中林さん)

 

 一般的な会社員にとっては年末年始の休みは待ち遠しいものなのかもしれないが、そうではない人たちも多数いるのだ。

フリーターの雄大さん(26歳・仮名)も、年末年始は極貧生活を強いられる一人。雄大さんが普段やっているのは日払いのバイトばかり。

 

引っ越しに事務所移転作業、交通量や渋滞の長さを測る調査などのアルバイトは、年末年始には皆無。その日暮らしの単発アルバイターたちにとってみれば、仕事がなくなる正月は、うれしいというより悲劇である。

 

「暖房ももったいないから、毛布をまいて日がな一日漫画を見ているか、携帯でゲームをしています。

 

コンビニのバイトでもすれば? って言われるけど、給料がいいから最近は若い高校生などが殺到していて、俺らは行きづらい。クリスマスのケーキ売りなんてバイトもあったけど、我々が売ってると……ほら、売れないでしょ、辛気臭くてさ」(雄大さん)

 

◆「三が日過ぎに、やっと正月気分が楽しめる」

 

 雄大さんは普段、閉店間際のスーパーで安売りしている弁当や総菜などを食べているというが、正月が近づくと商品棚にも変化が見られるという。

 

「クリスマスを過ぎると、スーパーには正月用品ばかりが並び、普段売っているような総菜や弁当が少なくなるんですね。だから、夜のタイムセールまで商品が残らず、

 

飢え死に寸前にまで追い込まれたことがある。正月三が日は総菜弁当は撤去され、カズノコや刺身、肉など高級品ばかり並び、とてもじゃないが手を出せない。三が日過ぎに、かまぼこや昆布巻きなどが安くなるため、やっと正月気分が楽しめる」(同)

 

 同様に、節約のためにと日常的に訪れる役所などの給水コーナーも閉まっており、仕事納め前までにペットボトル数本分のストックを用意するともいうから、正月はまさにサバイバルだ。

 

 辛く苦しい年末年始を乗り越え、「普通の日常」の到来を待っている人々がいる。彼らが無事、年を越せることを祈るのみだ。<取材・文/森原ドンタコス>