前回の日記で登頂した事をお伝えしましたが、登山の後に必ずすることと言えば…
下山…。
登頂よりは下山の方が楽だろう、なんて考えてた自分は大きな間違い。
下りる体力なんてこれっぽっちも残ってませんがな。思い出すだけでゲロ吐きそう。
登頂しきった達成感と、朝日が昇りやっと暗闇から抜け出した開放感で下山中の景色を満喫
できたのは1分だけ
足が全く動かない。それに加えてここにきてデスロードで負傷した肋骨がズキズキと痛んできた。
地獄。
アタック中5800mまでは比較的スムーズに行けたため、途中からガイドと登山のパートナーがマサ君からイングランド人に変更になった。
その二人はまだまだ余裕だったのか、とにかく早急にベースキャンプまで帰りたかったよう。
しかし登りよりも明らかに下山の方が肋骨に衝撃がきて歩けない。
その度に写真を撮りたいってガイドに言い休息をとる。
暗闇の中では全くわからなかったけど、こんな道を通ってきたんだなあ
時にはこんなクレパスをジャンプで飛び越えたり
落ちたらさよーならー
写真を撮る回数が増えるにつれ、ガイドとイングランド人のイライラが目に見えてわかってきた。
登山中同様、下山中も3人が一つのロープで繋がれているのだが、グイグイとイングランド人がロープを引っ張ってくる。
イングランド人「どうしたんだ、早く帰ろう」
俺「いや俺らのパーティー一番早いし、写真撮ったり景色見ながらゆっくり帰ろうよ」
イ「遅く歩くと膝に負担がかかるから早く帰ろう」
俺「実を言うと肋骨が痛すぎて、これ以上早いペースで歩けないんだよね」
ガイド「でも早く下山しないと、雪が解けて危険だ」
俺「だけど俺ら今一番早いペースでしょ、他のパーティーまだ後ろで全然見えないし」
イ「でも膝に負担が…」
僕が写真を撮る度に、そんなやり取りが何回も繰り返される。
そんな状況で撮った写真
実はこの頃かなり険悪なムード
最初についたガイド(シルベリオ)と違い、このガイドは評判が良くないガイドで有名だった。
客のペースなんか全く関係ない。そして写真を撮る度に繰り返される上記の言い合い。
疲れは極限状態、それに加えて異常なまでのハイペースに大人気ない岩崎ブチ切れ。
ピッケル(登山中に使用する杖とハンマーが一緒になったようなもの)を投げ出し、座り込む。
そこからは大喧嘩勃発。
イングランド人「何座ってんだよ、fuckin' xxxx」
俺「うるせえお前ら、先に帰れようんこ野郎」
イ「もうコイツ置いていこうぜ」
ガイド「責任問題上無理だ」
俺「もう次のパーティー来るまでここで待つから先行けよ」
ガ「じゃあ一筆書け」
俺「はっ?!ふざけんな書くわけねーじゃん、もしそれが嫌ならお前らも待ってろ」
とにかくその時ばかりはNoと言える日本人だった。
タイムでも競ってたのかしれないけど、どうしてそんな早く帰りたいのか理由がわからない。
登山のノウハウがないから、膝のことも雪解けのことも本当なのかもしれない。
ただその時の足と肋骨、というか全身が全く言うことをきかない。
そして待つこと1時間弱(やっぱり異常なくらいハイペース…)、ナベさんとユージくんのパーティーに合流。
最後は肉体的にも精神的にも極限状態だったけど、無事下山!!
一緒に登ったナベさん、ユージくん&ユカちゃん、ミキちゃん、マサくん
俺らがんばった!!
始めにも書きましたが…
富士山以外登ったことない超ド素人に、一泊二日のツアーなんて開催しちゃダメ、絶対!!
さすがボリビア。
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