何故かミュージシャン仲間に好評(?)なこのお題、第9弾です。
最近自身のLive以外の用事でライブハウスに伺うことがちょくちょくあるのですが、あちこちで耳にするのが『いいキーボーディストがいない』という話。キーボード人口は(他のパート程でないにしても)一定数いるとは思うのですが、絶対数自体は少ないでしょうね、確かに。
我々の世代だと、【ピアノやエレクトーンをやってる/やってた】というところからなし崩し的にキーボーディストへというのが定番パターンでした(自分もそのクチです)が、今はどうなんでしょう。
たまにレッスンなんてものを手がけたりもするのですが、『学校の文化祭で(いわゆる学祭バンドに参加することになり)弾くことになった』と全くの初心者の方が訪れたり…それもキッカケのひとつですね。そこからキーボードの面白さに目覚めてくれたらキーボーディスト界の未来も明るいのですが、なかなかそうは問屋が…てヤツで。学祭終わったらハイ終了、学校生活の良き思い出が出来ました!みたいな。面白いのはそれから・そこからなのに(T_T)
で、【それから・そこから】に位置するはずの前述ライブハウスシーンに目を移してみると、【同期】を使用しているバンドのなんと多いことか。そういうバンドを見るにつけ『いやいや、キーボーディスト入れればいいじゃん?』て思うのですが。だいいちそれほど凝ったデータでもないし←同期じゃなければ再現不可能ということはなく、手弾きでも十分対応可能な内容という意味です、念のため。
一方でキーボーディストがいるバンドを見つけると(当然自分もキーボーディストなので)嬉しく思ってしまうのですが、いざ演奏がはじまってみると…『あれれ?聴こえないぞ』と。あとは総じて皆さんおとなしめです。ステージ下手か上手(注:下手-しもて-は客席からみて左・上手-かみて-は客席からみて右)の隅に、客席に向かって斜めの配置(個人的には、この斜め配置をカッコいいとは思えません)でX型スタンドに廉価版の軽量キーボード1台のシンプルセッティング。見た目では存在を確認できるものの、どう耳を凝らしても聴こえてこない(ちょっと大げさに言ってますが)、どうしてなんでしょう、もったいない。これでは確かに『いいキーボーディストがいない』という苦言もうなずけます。
まあ確かにキーボードって『弾ければそれでいい』というものでもないし(いやもちろんGt.やBa.もそうですが)、音作りの占めるウエイトが大きいというのがあります。メーカープリセットの若番(=主に一桁台や、前半の若い番号)そのまま使ってればとりあえずOKとはいきませんので。もしかしたらそこまで行けないというか、時間がないというか、とりあえずピアノやストリングスで弾いとけばいいか…のまま本番に至っているのか。いやいやそれじゃダメなんですよって。とは言っても演奏以外にやること多いですよね、キーボードは。
90年代くらいまでとは違って、今は安くてもいい音の出せる機材がたくさんあります。かつてのように山のような機材を持ち込まなくても、1台の鍵盤上に数種の音色を並べることによって、数台分のはたらきをこなせるものがほとんどです。『この曲では、何と何の音色を使って、どう並べるか』なんていう工夫もキーボードの面白さだと思いますが、そこに面白みを見出せないとただ『めんどくさい』だけの楽器/パートかも知れませんね。そんな作業をチマチマやってても(演奏そのものが)上手くなるわけじゃないですから。実際自分も音作りには時間かける方です。そう、【そこに面白みを見出せるタイプ】の人種です。『だって一応(一応は失礼だろ←自分ツッコミ)プロでしょ?』ハイその通り。でも10代の頃からそうでした(^^;
弾けりゃいいってもんでもない。
いい音させなきゃもったいない。
じゃあどんな?という方は29日歌舞伎町に是非いらしてください。
なんだ、結局ただの集客ブログかよ!いやいやそんなことは…(汗)
しかも総計5台使うしw
というあたりで続きは当日現場にて。
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SOUL OF ROCK vol.44
【必殺鍵盤人祭り-V vs OZ-】
●日時:
2019(令和元)年6月29日(土)
開場18:30/開演19:00
●会場:
新宿Crawdaddy Club
●チャージ:
予約¥3000/当日¥3500
(各ドリンク代別途要)
●出演:
<team V>
Vo.RAY
Gt.小野“弦ちゃん”靖博
Ba.長谷川淳
Dr.沢木優
<team OZ>
Vo.原田千栄
Gt.石井仁
Ba.ANI-Katsu
Dr.金光健司
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