昔話をひとつ | KeyboardだってROCKだぜ

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引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストのよもやま話。

さて明日(2/11)、新宿歌舞伎町Crawdaddy Clubで、盟友“はらやん”こと原田明彦氏主催の名物企画【SOUL OF ROCK】の29回目が開催されます。
何度もお世話になっているこのイベントに、今回は【お江戸スーパーセッション】の一員として参加させて頂きますが、今回のお題は“VOW WOW”です。ことの起こりは、今回Vo.を務めるMr.X氏が「VOW WOWやりたい」と言ったことに端を発しているそうで、それを受けた前出“はらやん”がメンバーを集めたという流れのようです。

いやー、好きでしたよVOW WOW。

実はちょっとした昔話がありまして。
VOW WOWの前身バンドでギターを弾いていた方のソロライブに、20代半ばの駆け出しの頃に参加させて頂いたことがあります。俺が参加させて頂いたのは2回目のソロライブだったのですが、その1回目のライブでキーボードを弾かれていたのが厚見(玲衣)さんだったという。※厚見さんはアルバムにも参加されています。
というわけで厚見さんの代わりにキーボードを弾く、という光栄な機会に恵まれました。

参加に際してオーディション的なものもありましたが、決め手となったのは『コーラスがとれるから』という、嬉しいような嬉しくないような理由で(^^;
1回目のソロライブは、たまたまゲストとして観に行かせて頂いてました。会場は今はなき【日清パワーステーション】、通称パワステ。目当ては厚見さんだったわけですが、やっぱり厚見さんは厚見さんでした。オルガン/ピアノ/シンセを自在に操り、そして元々リードヴォーカルをとれる程の歌唱力をもってコーラスも務め、その存在感を示してました。まさかその時には、後に自分が代役を務めるとは思ってませんでしたが…。

で、まあそんなわけで2回目のライブに向けたリハーサルを重ね、本番を迎え、打ち上げ。
打ち上げの席で、ライブを観にいらしていたあるギタリストの方がしきりに『(プレイが)厚見くんソックリだよね!』と、お酒のせいもあってたぶん30回くらい言われたかと思います(笑)。ちょっと複雑でしたが、褒め言葉として受け止めておきました。

と、そんな過去がありつつで、時を隔てて今回のこのセッションですから、そりゃあ本気にもなりますわ。隅から隅まで完璧にフレーズ拾いました。若い頃には聴き取れなかった音も、今の肥えた耳なら聴こえます。そんなところで自分の成長と成熟を感じてみたり。
自身のスタイルにおいて定評あるところの音色もこだわり抜きました。完全にコスト割れですが、好きだからしょうがないです。

まだ若干お席の方に余裕がありそうなので、『そこまで言うなら、観に行ってあげようかな』なんて方のご来場をお待ちしてます。
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〜後日談〜
それからしばらくして、厚見さんとお会いした時に伺いました。
『ロックキーボードの極意ってなんですか?』と。
頂いた返答はひとこと『イキオイ!』

…ご馳走さまでした。